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タイヤチェンジャーの使い方(スイングアーム式脱編)

初めに、当ガレージにて2015年に新品導入したスイングアーム式ですが
まずスイングアーム式の特徴ではアームを横に振る構造のために、セッティング後も右方向にはアームが動きます
このため、ホイルが上手くターンテーブルにセットされてなくてもアームが右に逃げます
やってはいけない初歩的なミスですが、これが縦振り式ですとアームの先の部分(マウントヘッド)とホイルを傷めますが
完全にロックされてる縦振りよりもダメージは少なくて済みます
またアームは手動ですので、ペダルで操作する数が減るために、操作ミスも減ります
加えて、マウントヘッドの向きからも立ち位置が操作しやすいのも特徴です
これから覚えたい、初心者の方はこちらのチェンジャーにてご指導します
また先行アップの縦振式コルノにて文章や画像を流用してますので、あらかじめご了承ください

DAILQU 650R スイングアーム式タイヤチェンジャー

このデーリックの特徴ですが、当所のバランサー2台共に使用してるユーロスターブランドのサンコーさんの製品になります
スイングアーム式でMC(モーターサイクル)の使用を重視してます
基本的には、こちらの方が入門用として適していると思います
ターンテーブルのクランプが2段階で8〜16〜24インチになってますので、15インチ以下はホイルまでのストロークが短くて済みます
文頭で説明した、ホイルのチャッキングも比較的楽になりますので、ミスもリスクも少なくなります

電源三相200V
MC専用機というよりはMC兼用機という感じのオールマイティーなチェンジャーかと思いますが
一般的なスイングアーム式とも多少違うとは思います
このページはデーリックにて説明いたしますので、ご了承ください
(以後黄文字がデーリックの特徴)

PHOTO 始めに操作ペダルですが、各部の操作のペダルは絵で判断出来ます
今後こちらの大きめの写真を別ウインドウで開きながらの観覧がわかりやすいと思います
ターンテーブル、ビードプレス、クランプと操作箇所は3つですが、絵は4つでペダルは5つあります
これはクランプの開閉に各ペダルがあり、両脇がターンテーブルになってます
ペダルが斜めってるのも、ターンテーブルペダルが二つあるのも立ち位置の関係からかと思いますが
ビードプレスが斜めっているのは無意味かと思いますけど
PHOTO
PHOTO
まず始めに虫回しという工具でバルブの虫を外しエアーを抜きます
次ぎに写真のようにビード部分をホイルの中に落としますが、バルブの位置は外します
通常のホイルの場合はバルブは表面にあります
バルブがない裏側は位置は関係ありません
表と裏を大体2〜3箇所で均等に落とします
操作は右側から2番目のペダルです
左足でアクセルコントロールする感じで力加減と動きをコントロール出来ます
レバーとタイヤを微調整して動かし、なるべくホイル際を落とすのがコツです
注意点は最初の一発が強い力で落しますので、ノブは右側から握ります
真上から包み込むとブレークする際に親指の付け根を痛める危険があります

なお、このビードブレーカーブレードはMC用(右側)とリバーシブルになってます
その構造ゆえにノブがあらゆる方向に動けます
左右の動きを制御するロック機能がありますが、ノブが前後方向にしか動かないブレードに使い慣れる人には扱い難いと思います
しかしホイルの際にブレードの角度を合わせられるというメリットはあります
また、8〜24インチまでのホイルに対応させてるのも理由の一つかと思います
PHOTO 大旨リムからビード部が落ちたらターンテーブルにセットします(写真はコルノを流用してます)
セットの仕方はツメを外から噛み込ませる方法と、内側から開いて固定する方法があります
操作は左側2つのペダルです
こちらも除々にリムに近付けて踏み切れば固定されます
ツメがリムに近付いたら上から体重を掛けると素直に固定されやすいです
内側から開いた方が簡単で確実ですが、ホイルの内側にキズをつけやすいのが欠点です
また、リバースホイルだと出来ません
リバースホイルとはタイヤを組み換える方向が逆のホイルです
PHOTO チャッキングのコツですが、小さいホイルの方がクランプの距離が出るため一発ロックは熟練しないと難しいですが
このクランプは二段階の調整式のため内側の場合16インチ未満とホイルに近いために扱いやすいと思います(ちなみに写真は14インチ)
ただしペダルが結構軽いので微調整はシビアです
手でも操作出来るので、慣れるまでは手で操作するといいと思います
なお、クランプの開閉に各専用ペダルがありますが、シーソーのように連結されてます
PHOTO マウントヘッドのセッティングに入りますが、通常は私がやってます
ここもチェンジャーにより調整が異なる場合が多いと思いますが、 簡単に説明しますと、支柱左にある丸いダイヤルのネジはマウントヘッドの横方向の調整
中央にあるノブはマウントヘッドの角度の調整で、裏にもダイヤルがあります
右にあるノブでマウントヘッドをロックしますが、上下方向のクリアランスは自動です(アームは右には動きます)
つまりセッティングには手間が掛かりますが、微調整はしやすいです

マウントヘッドは組換えに重要な部分ですが、縦振り式が横向きに設置されてるのに対して横振り式なので縦に設置されています
話としてはややこしいですけど
そのために立ち位置も少し左側になり、ターンテーブルペダルも二箇所になり、ペダルも斜めってるという事かと思います
PHOTO

マウントヘッドがセットされ、ここからの操作はマウントヘッドの向きと立ち位置の関係からスイングアーム式の方が操作しやすいです
これが縦振り式の場合、身長がないとビードブレーカーが足元の邪魔になります

まず、タイヤを外す時は逆T字型の先端の部分マウントヘッドの先端の右側の部分を使います
バルブの位置はこの12時付近にて、リムとタイヤのビード部との間にある先端部分右からタイヤレバーを入れます
ビード部より中にレバーが到達したらレバーを起こし、左横の凸の上にビード部分の一部を乗せます
コツはビードの起す部分以外はタイヤを逆にリムの深い所へタイヤを押し下げながらレバーを起します
PHOTO ターンテーブルを正回転させますが
両脇のペダルがターンテーブルのペダルです
踏めば正回転(時計回り)上げれば逆回転をします
レバーは挿したままの方が確実ですが、ホイルの角の塗装をキズつける事があります
今回はスチールホイルなので、挿したままの例になってます
ターンテーブルを回し表側のビードをリムから外します
PHOTO 今度は裏側のビードを外します
ほとんど表側と同じ要領です
ここでのコツはタイヤの手前側を持ち上げると、タイヤレバーが入れやすくなります
タイヤレバーが裏側のビード部まで到達したら、タイヤ全体を持ち上げる感じです
後は表側のビード部を外した時と同じです
ただ外すビードの方向の違いだけで、表側よりはやや楽な作業です
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同じように凸の上にビード部分の一部を乗せたら、ターテーブルを回転させればリムからタイヤが外れます

アームを右にスイングさせタイヤをチェンジャーから取出します

一度合わせたら同一のホイルの場合、アームを左右に動かすだけで脱着しますが
縦振りと違うのは、マウントヘッドをセッティングされた後はタイヤのサイドウォールが邪魔になったりします

通常のタイヤは手でサイドウォールを押せばスイングしますが、リムが細かったりサイドウォールが固いタイヤは この3枚目の写真のような、タイヤレバーでサイドウォールを下げるような操作が出て来る場合もあります
脱ぐ時は、この直後にレバーを挿しますので、大した手間ではありません

以下スイングアーム式の組換動画です

縦振式コルノの動画は10年ほど前のヤフー動画の時代の短い動画がユーチューブにありますが スイングアーム式のタイヤチェンジャーの作業風景を記録しました
エアーの充填までの動画にしたかったのですが、バルブの交換を忘れてしまい、あっ!という発声と共に録画を終了してしまいました
入門用のチェンジャーでもありますので、もう少しわかりやすい動画を撮りたいと思いますが 差し当たり、これでご勘弁ください

タイヤチェンジャーの使い方(スイングアーム式着編)


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