別冊北海道 河川編
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忠類川サーモンフィッシング

PHOTO 北海道の川でサケが釣れる”などとどこからともなく耳にするようになったのもまだわずか数年前のことでした
私が学生のころ(20年程前)住んでた札幌の豊平川ではカムバックサーモンで盛り上がっていました
またカムバックサーモンの西部警察のロケもやったくらいです ですから川でサケ釣っていいの?と半信半疑でしたがとんねるずや根津椹八さんの番組などでもサーモンフィッシングを見かけるようにまでなりました

これは水産資源保護法の内水面におけるサケの捕獲禁止の条項の中に農林水産大臣若しくは都道府県知事の許可を受けた者が当該免許または許可に基づいて採捕する場合はこの限りではないというただし書があり、釣獲調査従事者の資格を北海道知事から受けるということで可能になったみたいです
私もさっそく1999年釣獲調査従事者の資格を受け期待に胸を膨らませ北海道へと向かいました
なにしろこの時はフライのキャリアは1年ですべてにおいて初めてなので慣れてるルアーにしようか迷いましたが友人から8番のロッドとリールを譲ってもらったので初めてだらけの釣りに挑戦しました
事前に調べた情報によるとロッドは9番が標準ラインはシンキングタイプ4シューティングヘッドテペットを1メータほど直結で状況によりシンカーを追加とのことでシューティングヘッドに初めての私はわざわざ桂川でキャスティングの練習までしました
いざ行ってみるとガッカリ!産卵のため遡上している魚がリトリーブするフライを追ってくるわけでもなくフライを鼻先でゆっくり流すため最後には大きめのシンカーを4個まで増やしてドッコイショキャストのラインなど関係なしのアウトリガーでした(言い方変えると子供が釣り堀で魚の前にエサを落として釣ってる光景)
8月22日の3時から2時間ほどと翌日10時から3時間ほどの釣りでしたが2日目の午前中4匹のヒットで 2匹はスレ キャッチ出来たのは50と60センチのカラフト嬢でした
このころは従事者数と釣果が同じ位なので平均的でしたが逆にこの頃だから口を使って釣れたかも知れません 確かに2尺というとすごい引きです ドラグを使うためラインを回収しようと片手になると魚の引きに負けてしまう これがシロザケとなるとさらに倍位引くでしょう でも産卵のため遡上している魚を引っ掛けるように釣ることに疑問を持ち3日目(三日券がある)はやりませんでした

忠類川を筆頭に今はサーモンフィッシングが出来る川が増えていますが夏休み期間中の8月は忠類川くらいです ただしこの時期はカラフトマスが中心です また大雨増水に弱いのでその時はウトロ港での海カラフトか道東の川での釣りがいいでしょう
近くのキャンプ場は道東の川での釣りも考えると中標津の開陽台オートキャンプ場が便利 またウトロ港での海カラフトではしれとこ自然村が便利そう

[1999/8/22~23]

スプリングクリークの西別川

PHOTO 本州にはあまりないスプリングクリークの川として人気が高く特に上流部(虹別)はバイカモやクレソンなどの水生植物が繁るすばらしい渓相で釣りをしてるだけで気持ちがいいが年々入渓者も増えてきている
そのため魚はスレていると聞くが関東附近の感覚ではそういう感じがまるでない
その水草の中に隠れているため警戒心が弱くウエーディングしたところですぐライズすることもしばしばある
大雨にも強い 2000年の7月の長雨でもぜんぜん問題なく摩周湖が水源のためか1年通じて水温が安定している
霧の摩周湖というくらいなのでなぜか曇った日が多いため、また森に覆われているためか真夏のまっ昼間でも関係なく安定した釣りが出来る
わざわざ本州からの釣りにはいいでしょう(ただしこの環境保全にボランティアグループが活動しています くれぐれもゴミは持ち帰りましょう) ちなみにこの時の水温は午後5時で9度
気持ちのいい釣りのタックルは疲れない短めのものがいい 煩わしい細いテペットはいらない
対象魚は多くアメマスが多い ヤマメやオショロコマまたブルックも釣れることもあるが メインターゲットはネイティブレインボー 30センチ以上の赤いヤツに出会いたい イトウも生息しているらしい
上流部のアベレージサイズは小さいが魚は多い またドライでも根掛り?するくらいなのでルアーや大物狙いでは中流部(西春別)になるが水は濁ってくるらしい
支流や下流は保護水面になっているところがあるので注意が必要
支流といえばシュワンベツのダムにネットワークの虹別オートキャンプ場が新設され西別川には便利になったが逆に環境保全が心配される またここにはドナルドソンのニジマスがネットワークグループにより放流されているらしいが釣り人が多くミッジの釣りらしい やはり北海道ではデッカイフライで釣りをしたいと私は思いますが

ここ以外にキャンプ場はやはりネットワークの弟子屈にある桜ヶ丘オートキャンプ場が釧路川とともに便利そう 個人的には中標津のオートキャンプ開陽台がお勧め

[1999/8,2000/7,2001/7]

道東の某川

PHOTO あえて名前を伏せる必要はありませんが聞いたことがないような川でもトラウトたちが生息しています 道東某川とよくフライ雑誌によく見かけますがここでいう某川とは秘密の川というわけではなくそこら辺にある川 という意味です 漁業権のない川では関東附近ではあまり考えられないでしょう
地元のSさんに誘われて(正しくは誘ってくれて)近くの川へ出かけました
入渓するや1投目からヒット!これはバラしました そしてまたすぐ上でまたまたヒット!これはフッキングせず ウエットでの釣りでしたのであたりの数だけ釣れませんがそれから次のポイントへと釣り上がりここで 初めてキャッチ 23センチ位のニジマスでした
Sさんもすぐ上で同じ位のヘラブナみたいなヤマメを釣りました
それから釣り上がり2つ目位のポイントでヒット!でかい!胸ヒレにテペットが掛かってしまいものすごい引きで5分位かかってやっとキャッチ!ニジマスと思いきや37センチ位のサクラマス でした
その後もSさんと代わる代わる5〜10分間隔で計4匹サクラマスが釣れてしまいました
一番驚いたのは自分の取込みの下手さでした
考えてみれば35センチを超える魚は本州ではほとんど釣ったことはないしまして人が取り込む瞬間を見ることはないでしょう でもSさんは3番7フィート位のタックルで簡単に寄せてしまいました
この重たい水の流れとウエーディングにより360度走られたら本州では想像つかない人も多いでしょう
これが同じサイズのニジマスだったら4Xテペットでも切られるというからすごいの一言
私も2匹目には随分慣れたものでした
もちろん狙ってるわけではありませんが本州でいうとウグイのようにサクラマスが釣れてしまいました
その後帰りに最初のポイントでもう1匹ニジマスを釣り(すでにフィルムがなく)3時間ほどのSさんとの釣行にピリオドを打ち来年の大型ネイティブレインボーとの出合いに課題を残しキャンプ場へと戻りました

ただし北海道ではサクラマスは捕獲禁止です(写真だけ撮らしてもらいましたゴメンナサイ)
ですがヤマメ(北海道ではヤマベ)は保護水面と禁漁期(地域により違いますが4〜6月位)以外は捕獲していいのですが北海道のヤマメ釣りは本州とは違い新仔釣りといって本州のハヤ釣り的な感覚で10センチ位の稚魚をバカスカ釣るのです 本州ではこちらのほうが密猟です
これはお金を払って釣りをするわけではない漁業権のない北海道ならではの問題だとは思いますが

もちろん私が疑問に思っているだけでなく大きな問題になっています
キープしなければいいという人の意見が多いみたいだがリリースすれば狙って釣ってもいいのか?
また保護水面と禁漁期にもサクラマスやヤマメを釣る人も少なくないという
湖ではサクラマスは釣っていいらしい これは海へ下らない魚だからなのか漁業権があるためなのか?
いずれにしても釣り人としてのルールを徹底してもらいたいと思います

もちろんキープすることはないが捕獲禁止の魚が釣れてしまった事実に罪悪感が残るのは確かなことなので
また本州から本だけが頼りの私にSさんの誘いがなければ考えられなかったこの日の釣り
ほんとうにありがとうございました

[2000/7/23]

イトウの道北

PHOTO 猿払川
トラウティストの憧れのイトウのフィールドとして有名な猿払だがとにかく遠い
最北端の稚内から幾らもないところです
手軽なのは写真の猿払川だが猿払村にはイトウの生息する川や沼がたくさんある
今回の釣行は長雨で河川大増水で条件は厳しく猿払川での釣りはボウズでした
時折ライズはあるのですがウグイかいいとこ尺クラスのアメマスでしょう
また河口近くでの釣りになるのでやはり夏は難しいかもしれません
ルアーを追ってくることもなくアタリもありませんでした
北海道のトラウティストはルアーマンが多いのでここでとりあえず1匹釣るためにはフライが良さそう かなりスレている感じでした
この時の北海道の釣り新聞でも小学校6年生か90センチのイトウを釣ったと記事に載ってましたがやはり6月のことでした
それでも釣り人は多く猿払川は河川沿いの道は進入禁止のゲートがあるがそれをはずして車で乗り入れている釣り人もいました
暗黙の了解なのかわかりませんが

キャンプ場が近くにないのが欠点だが2000年、道の駅さるふつでオートキャンプ場らしき工事?と思いましたが2001年にはありませんでした
近くのキャンプ場はネットワークグループだと道立宗谷ふれあい公園オートキャンプ場があり声問川が近く60キロくらいあるがピンネシリオートキャンプ場がある
イトウのフィールドとして天塩川も有名だが2000年は大雨増水、湖みたいな大きな川にとてもやる気にはなれませんでした(苦笑)
サロベツ川声問川、猿払村の沼など道北には今だ多くのイトウが生息しているらしい

[2000/7,2001/7]

湧別川水系

PHOTO 武利川
大雨増水で道北から南下して2000年やっと魚に出会える事が出来ました
最近フライのフィールドとして有名な湧別川支流として最も太い支流
ここ丸瀬布は学生時代の友人の故里でもありよく遊びに来ていた所、当時信号2つのSLと林業の町でした
やっとの思いでたどり着きましたがここ丸瀬布いこいの森キャンプ場内にも流れている
わずか晩飯前の短時間ではありましたがニジマスが2匹、小さなヤマメも2匹釣れました
確か武利川はニジマスは生息していなかった気がする...ネットグループによる放流でしょうか?
また新子ヤマメだがよく釣れていました
いずれキャンプ場内にも流れている漁業権のない川で釣りになるのは関東周辺ではあまり考えられない
ここにある丸瀬布いこいの森キャンプ場は私にとって思い出のキャンプ場です

[2000/7]

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