寸法決め
接着されると、いよいよバンブーらしくなって来たが、ちょっと頭が痛い作業に
まず寸法決めだが、7フィートのロッドは当然つないだ時の全長になる
以下、説明のためミリ単位は省略
7フィートは213センチだから1ピースは71センチとなる
問題はフェルールの重なる部分を加算して寸法決めをする
フェルール2個の重なる部分の合計は3センチだから1ピースは72センチとなる
これでバンブーをカットするが、フェルールそのものの長さをマイナスする事を忘れていた
さらにフェルールにバンブーが入る部分をプラスして切断しなければならない
フェルールの全長をノギスで測り、バンブーが入る部分もノギスで測る
この深さはノギスがないと測定出来ないが、およその測定は何か細いもので穴の深さを調べて、その長さを測る事でも可能
幸い仕事がらノギスもマイクロメーターもある
写真は何所で切って何所がフェルールに入る部分かわかりやすいように並べてみました
なお、切断はブランクの径を測りその位置を決めたが、プレーンが甘いためか少し太めのために前寄りに(汗)
フェルール取付
ここは旋盤が欲しいところだが、手研摩になる
仕事がら旋盤を持ってると思っている方も多いようだが、実は切削作業は殆どハンドツール
慣れた仕事机で取りつける事に
もちろん、やる事なす事始めての作業になるが、この後のフェルールすり合わせに似た作業になった
まずは金属ヤスリで削るまでのマーキング部まで角を落とす
ノギスで径を測りながら、実際フェルールを合わせながらの作業
研摩に使うのはマイクログラインダーにロールサンダー
これはホームセンターでは入手出来ないが
他ヤスリの形をしたサンドペーパーを取り付けるものが使いやすいと思う
先の方から除々に削るとわずかなテーパーかつく
マーキング部を意識して削ると、どうしてもその部分を細くしやすいので注意
後で気が付いたが、この部分は段にしなくてもフェルールは6本のスリットが入っていて薄い
段というよりは居部的なテーパーにした方が仕上がりは平らになりそうだ
いやあ、またまた失敗(汗)
ちょっと削り過ぎた感もあったが、接着に入る
釣り専用として購入した10時間硬化タイプのエポキシボンド
ピッタリすり合されている訳だから刺しても空気の反力で戻って来る
回転させならがエアーを抜き、糸は何でもいいと思うが綿糸でスリット部分を締め付ける
エポキシボンドだが、以後買いに行くと最近は90分硬化タイプが一番遅いタイプだ
最近はインターネットと同じようにエポキシボンドも硬化時間が高速化しているのか?(笑)
フェルールすり合わせ
接着剤硬化後、綿糸を外しすり合わせになる
用意するのは800番と1000番程度のサンドペーパー
オスの幅に合わせて帯上に細く切る
オス側を削る訳だが、先の方から研摩し、メスと合わせながらの作業
除々にバンブー側に向かって移動させて行くと、極わずかなテーパーになる
慎重に時間が掛る作業である
実際にすり合わせるとすり合わせ部分に共削りされて深いキズがつく
あらかじめオスの先端を少しだけ削っておくといいみたいだ
段々とすり合わさって来ると、ペーパーは1000番に
どこまで入ればいいのか?とにかくキツくピッタリとオスとメスの段の面が合うまで
バット側は上手くいったが、問題は細いテップ側のフェルールすり合わせ
もうちょっとでピッタリと合うというところまで来た時だった
細く切ったペーパーだったので、裏に番手がなかったために1000番のつもりが800番で削ってしまった
合わせてみると、それほどの力ではなくオスとメスの段の面が合う?
しまった、削り過ぎた!3700円がパーだ!大失敗!!
すり合わせ済みフェルールは2000円アップ
今度上手くいけば1700円の損で済むから仕方ないと諦め再度フェルール取り寄せる事に
ちなみに送料、消費税は含まれてません(笑)
フェルールが届き、まず始めに新品のメスと合わせてみる
これが今度はラッキー!もしかしてと思っていたのだが
メスフェルールは削っていない訳だが、共削りされキズで少しは内径が広がっている
フェルールをアベコベにする事で2個共に無駄にはならなった、えかった、えかった!
しかし、そのくらいシビアな作業という事だ
実はフェルール取り寄せたところに聞いたところ、どうもオス全部入らなくてもいいようだった
構造的にピッタリ入ったほうがいいようになってるが、難しく考え過ぎたみたいだ
終わって実際につないでみると意外に曲っている
これはフェルールの取り付けの問題か、クセが目立つようになったのか?
再度クセ直しをして、ようやく未塗装のブランク完成になったが
予想以上に旋盤の必要性は感じなった
名入れ
ここからはラッピングの工程になるが、ブランクと違うのは塗装されてないから塗装の前に名入れをする
何を隠そう、実はこれが一番苦手な作業
何でかと言うと、芸術家に達筆は居ない(爆)
ホント、筆不精なのだが...
用意したのはインクと細い筆、筆不精と言いながらなぜか持っている(笑)
名称は私の所有してる特許庁登録商標の『BijoDam』
釣り道具としての登録ではないが(笑)
シリアルナンバーを入れ、♯470(4番7フィート)
字が下手なので極力文字数を減らすため
くれぐれも470番ではありません(爆)
そんな竿あったとしても、じぇったい振れないじゃんね〜?(笑)
名入れはボールペンが比較的簡単だったが竹には書けなかった
この後いろいろ試したが、万年筆型サインペンは細く書けたが竹の繊維にインクが滲んだ
結局筆ペンが一番書きやすかったのだが
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