北海道ファミリーフィッシングの旅2003

2003年8月17日〜9月1日 第四章 道東の川(前編)

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8月22日 西別はもういいのでテントを畳み、キャンプアウトとなる
今度はメインターゲットのニジマス狙いだ、去年来た道東某川A
3時間以上も釣り上がって良型と言えどオショロが1匹だけ釣れた川
天気晴れ、午後1時で気温もまた上がり水温14度と少し高め、きっと西別辺りはいいコンデションだろうが、ここは開けた渓相だ
安定していれば悪くないとは思うが、ネイティブな魚たちは気圧や天候の変化はあまりいい事はない
タックルは5番8フィート、リーダー、テペット共に3X、フライはドライの場合エルクヘアカディスの10番もしくはウエットの場合ロイヤルコーチマンの8番、以後道東はすべてこれなのでタックル、フライ名は省略します
PHOTO 入渓するやいなや橋の下でいきなり40センチくらいの魚が体ごと飛び出すライズ?
西別にはなかった心臓がバクバクものだった
しかし出ない?何でだろう?なんかカッコいい魚だったが...
渓相も随分変わっていた、北海道なら珍しい事ではないが
それからというもの新子すら反応しない、河川の選択ミスだ
去年オショロ釣ったポイントまで上がってもノーバイト、この流域でオショロが釣れる事自体コンデションが悪いという事だろうが、それすらない?ゲンの悪い川になったようだ
しかし、入渓の時のライズは何だったのだろう?そう言えば去年も入渓時いきなりヒットで手元でバラし、期待させておいて裏切られた川だった
良く考えてみると橋の下のライズはサクラだった気がして来た
いや、ライズではない、ただ跳ねただけ何だろう?サクラのライズは見た事なかったので
2時間釣り上がった時点だった、激しいライズではないが、確実に40はあろうニジマス的なライズがあった しかし、出ない?さすがにそのクラスだとフライ小さくして出たとしても取れない
結局この魚狙うしか手段なくなってしまったが、それ程スレてる訳ではないのだろうが、出ない時には出ない ウエットで釣り下り、3時間の釣行は完全ノーバイトとなる
私を待つ間もこの今年一番というくらいの暑さに家族はかなり御機嫌斜め、私もフリースのスエットだったので汗だくとなった
どうしたものか、撤収したばかりだが、オートキャンプ開陽台にてキャンプインとなった
8月23日 ちょっと旅の疲れが溜まって来たが、昨日の惨敗に諦めの気持ちとリベンジの気持ちが背中合わせになる
今日も天気がいい、2日続けばチャンスはあるかも知れない
家族はキャンプ場に残し、一昨年悪いながら唯一ニジマスを釣った道東某川Bの支流に入る事にした
PHOTO 午後1時水温15度とかなり高い、新子も時より反応するから昨日よりは随分いい
釣り上がって30分くらいのところで30センチくらいのニジか?速いスピードでドライに出た!しかしフッキングせず
朝先行があったのかも知れない、ナーバスな感じがある
カラフトやサクラは結構遡上して来てるみたいで、産卵床を気使いながら釣り上がる
やはり小型ながら反応はあるが、フッキングにまでは至らない
1時間くらい釣り上がったところで暗い雲に覆われる
一雨来そうだ、やはり雨が降り出した、夕立ちに強風まで吹き、背中の携帯カッパでその場を凌ぎ、当然釣りは中断となった
通り雨のようだが、ホント天候の変化はいい事がない
後で聞いた話だが、キャンプ場に残して来た家族はタープが飛んで大変だったようだ
それでも昨日の川よりはまだ反応がいい、2時間釣り上がった頃に縦に長い大場所の流芯でガボッという音共にヒット!
物凄いトルクである、2年ぶりの大物のヒットだ!まず間違いなくニジだ
その時は倒木にリーダー擦れてバレたが、幸いここは大場所で巻き付く倒木もない
上へ下へと繰り返し走るが、5番が伸される事はなくネイティブレインボーの引きを味わえた
取れた!そう思ってネットを出し、でもネットを見ると魚は突然走る事がよくある
そのランに対応すべくラインまで回収し寄せた時であった
掛かりが浅かったのだろうか?なんとフライがすっぽ抜けてしまった...
PHOTO まあ、ここまで楽しんだし魚体も確認出来た、いずれリリースするのだから魚に触れず手元まで釣りが楽しめたのだから充分だった
しかし、しばらくその余韻に親しんでいたが、結果が残らない事実に気が付く
反応が悪いので段々とまた焦りの気持ちに変わって来る
それから1時間釣り上がる事、何とか小さいながらニジマスが釣れた
今日はこれまでか、いや下手すると今年はこれまでかも?と思いながらキャンプ場へ戻った

8月24日 多少悔やまれるものの、この旅を続けるとするならいつまでも私中心の釣りの旅は出来ない
ファミリーにも釣りの楽しさを知ってもらわないとならない(笑)
息子には多少釣りはやらした事はあるが、フライはまだ1度もやらせた事がない
ちょっと予備のパックロッドで投げさせてみたが、いきなり実戦には無理だろう
まあ、掛けたら竿を持たしてやるくらいに考えて道東某川B支流の上流へオショロコマを狙う事にした
ここはサイズ小さいながらキャッチが目的だ、でもスレはないので2本ともテペット3Xにフッキングを優先しパラシュートの13番(笑)
PHOTO PHOTO
道東の川も上流に上がると渓相や狙い所は本州と同じだ、とりあえず堰堤があるので大仏釣り(一ケ所で粘る釣り)
ウエーダーも2つで後は長靴、川渡という程ではないが、中州に息子をおんぶしたりとか、長靴リレーで何とか堰堤に立たせた
反応はいいのだが、中々掛からない、かなりサイズが小さいようだ
ここで遊ばせて私は自分の釣りをするというのは甘い考えのようだ
延べ竿を拾ってこれで竿は3本になり、ニンフを結んだりして試し釣りに私には釣れるのだが
中学の娘は何とか延べ竿でヒットするもののキャッチ出来ない様子
確かに私にも反応やバラシはあるのだが
PHOTO PHOTO
おかんもやる気満々の予備のパックロッドで息子に竿を持たせないマイペースの釣り(笑)
爆釣を予測していながらキャッチはチビ3匹だった
反応はあるものの家族は中々釣れないので仕方ない、家族サービスとするか(爆)
さすがにこの堰堤は渋くなったのでポイント移動、しかし餌師が居る
何とか家族3人で2本の竿で釣りが出来るようだから、私は釣り下ってみた
打つとこ打つとこ出るのだが、打った後にココ狙えといっても上手くポイントに入らないとかで私以外は釣れない
まあ、適当に済ますかと思って下ったら大場所で打てば出る!中々釣れないまでも異常に反応がいいポイントがあった
何とか川沿いに靴のままでも行けそうなのでここに家族を連れて来た
その時反応が良かった流れ込みは渋くなったが、淵尻まで充分に反応はある
一番年下の息子を連れ、ここまで来てやらせてみた
私が手を貸していたが、息子に新子ヤマメが釣れ、そんなこんなでこのポイントにおかんと娘が到着、釣り方を教えていると、何と息子が自力でオシロョコマをゲット!
PHOTO PHOTO
フライで始めて釣った魚がオシロョコマというのも面白い話である
しかし右ではグリップと共にラインを握ってる、私が教えたのだったか?それじゃ二人ともテンカラじゃないのか?(笑)
ちょっと魚には乱暴な写真ですが、子供という事で簡便してください
道内の餌師はバカスカ持って帰る、これは釣っても釣っても魚が居なくなるという心配がないのであろう
むしろサイズを望むなら、少し選定してやった方がいいのではないか?というくらい魚が居る
おかんや娘は何とか成りそうなので勝手にやらしておいたが中々釣れない、私がお手本を見せると出るので不思議そうにしていたが、私にもその理由がわからない?
たぶん、女衆は釣りたいオーラが強く出てるのではないのだろうか?
私は何匹釣ったか?4番を貸したため5番という事もあり何匹後ろに放り投げたか?
御安心ください、全て水の上に放り投げました(笑)
本州だったら15センチ以下は数えないが、アベで15センチない
ただ、餌では20センチ以上がコンスタンスに釣れているみたいだ
しかしドライには10センチくらいのアタックが異常に多い
これはタナとしか考えられない、大きいの釣りたかったから沈めるしかないようだ
それがサイズ狙うのなら基本である事は言う間でもないのだが
これだけの自然が残されるだけにその基本があり、沈めないと型が出ないという事実にも考えさせられるものもあった
まあ何とか家族全員小さいながらもフライで釣れたみたいで充分楽しんでもらったようだ
この時の最大は20センチ程のオショロコマ、もう少し大きいと結構面白いんだが
あっ、水温は計ってません、10度くらいかな?
基本的には道東でイブニングはやる気ない、おかげで私の釣り時間はなくなってしまった(笑)
PHOTO 毎年来てる道東某川B本流、ニジマス狙いの川へ
午後4時半の水温は12度、やや濁りがある、またここも随分渓相が変わっていた
一番渋い時間帯ではあるが、ここもまたポイントが少なく1時間ハイペースで釣り上がるものの新子の反応のみ
いちおフライもウエットに変えて殆ど釣りせず川を下ったが台風の傷あとか倒木の林となるところがあり、以前の川と思われる流れていない川後を戻った
川は蛇行してるので、対岸への川渡の時だった、川底の何かにつま付きダイブ!
確か一昨年もこの支流、昨日の川で生活防水のオリンパスのスチールカメラを川へ落としドブ付けした事があった
その時は幸いそのまま使えたのだが、今日はウインドブレーカーをテントに忘れトレーナーだったのでびしょ濡れ
普段カメラはウインドブレーカーの下のシャツの胸のポケットに入れているので、この程度ならまず大丈夫なんだが
オリンパスの新製品の防水デジカメが欲しいと思っていた時でもあったし
生憎そのトレーナーのためシャツの胸のポケットではカメラ取出しが面倒だし、カメラはベストのポケットに口を開けたまま入れてあった
デジカメは直ぐさま電池を抜いたのだが、どうも水没して壊れてしまったようだ
まさに、備えあれば愁いなし、しかも泣き面にハチという状態だった
車のヒーターにエアコンで除湿し、中標津の電気屋へ直行、どうしたものか?
とにかく今日の写真が不安なので現像代だと思って、今後無意味になるかも知れないスマートメディアリーダーを購入しキャンプ場へと戻った
ご覧のように幸いメディアは無事だったので、とりあえずは一安心、よかった!よかった?

第四章道東の川後編へつづく

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