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全日本ジムカーナ選手権第7戦

記 矢島 融

いやー暑いですね。

ご挨拶が後になりましたが、 まいどお世話になります、やじまです!

今回は前回の北海道に続いてチョー遠方! (参戦記もチョー遅延の長文です)
全日本ジムカーナ第7戦 九州は大牟田の三井三池オートスポーツランドです。

三井三池は砂川に続いて初会場なのでどうなることやら。
事前の噂には
・コースが見えない
・狭い割にスピードが出て難しい
・度胸勝負のコース
等、あまり初めての私には良くない傾向の話しですが慣れれば比較的嫌いでは 無さそうなコースの様なのですが、某全日本チャンプが私に言うには

”初めて?……駄目だなそりゃ……あそこは俺でも3年掛かった……”

といわれて心に不安を残しつつの参戦となりました。

例によって水曜日の定時後に狭山のキャリーブーンで出発準備。
木曜早朝に出発となりました。
今回のメンバーは私+2人、会社の同期のなべちゃん(エボ3で栃木戦参戦) とお友達の横溝さん(EF7で筑波フレッシュマンチャンピオン)という全日本 初顔合わせのチームです。

木曜日

出発は5:00過ぎ、厚木を乗ったのが5:30でした。
まづは私が厚木〜滋賀迄運転、その後なべちゃんが広島の宮島まで運転、 そこからは博多経由で終点大牟田まで再度私が転がしました。
こう言ってしまうと簡単ですが関門海峡を望むSAに着いた時は出発から 約13時間後の18:30頃でした。(笑)
クーラーつけたままずっとアクセル全開だったので予想以上に悪かった燃費が 気になりますが、まづは福岡へラーメン&観光ツアーに向かいました。(笑)
ところが博多で食べたラーメンが選んだ店が悪かったのか皆イマイチ不満な味。
福岡ドームや港の周りなどを見ながらドライブしつつ大牟田に向かいましたが 更にはまってチョー狭い山道(一応国道)をミラーで木をかき分けながら超える 試練を迎え、突破して大牟田に着いたら夜22:00頃になっていました。
何かミョーな暗示でなければいいけど…………
勿論疲れて即死、と思いきや、その後ビールを飲みながらおしゃべりして寝た のは1:00過ぎでした。(もうふらふらです)

金曜日

今日は練習会です。
朝5:30頃に凄まじいセミの声でミョーにさわやかに起床。
会場には8:00に入り、原田宏樹と合流し、まずは準備に取り掛かりました。
コースはビデオで見ていたのですが、その想像より大幅に狭く路面もやや荒れて いるように感じました。
噂通りで狭て奥で回り込んだコーナーが多く、特に4速で踏抜く最終コーナーは 結構度胸を試される感じです。
神原君や関東のA−2阪本選手が木曜から走っていたそうなのでコースの 事等を聞いてから走りはじめました。

しかしコースがフラットで路面が土手状に一番高いという構造のコースなので、 とにかくコースが見づらく、1本目は例によって”取り敢えず”の軽いコースアウト 。(笑)
2本目もイマイチ、
そろそろタイムが出てきそうな3本目も、
いい加減なんとかなりそうな4本目も、
もう後が無い5本目も一向にタイムが伸びず、とうとう10台程居たA−1で びりのタイムのまま終わってしまいました。
噂通りの難コースである事はよーくわかりましたが攻略法は全然見えませんでした。
朝は”終わったらハウステンボスにでも行こう”等と言っていた浮ついた気分は 吹っ飛んで”すぐに宿に戻って徹底反省”と相成りました。

帰ったらすぐに風呂、そしてまづはビデオを軽く見てから居酒屋で有明海の 珍味(いそぎんちゃく,むつごろう)に舌鼓を打ちました。
珍味はともかく(笑)他のモノは美味しい上安く、とてもグッドでした。
しかし戻ってからもすぐに寝るわけにも行かず、再度お勉強です。
しかしそれ程ひどい走りをしている訳でもなく、”足がおかしい動きをしている” という以外は大した収穫も無く終わりました。

土曜日

疲れていて寝ていないにも関わらずタイムが出ない不安がそうさせるのか 5:00に目覚めてしまいました…………
仕方がないので隣で眠る原田宏樹を無視して再度ビデオでお勉強。
しらふになったせいか前日より少し良く見えてきてブレーキの甘い所を1個所、 ラインが悪い所を1個所見つけると共にFの足の異常さを改めて確認できました。
やや希望が出てきた気がします。

会場に入ると即予備で持っていた昔使っていたショックに交換。
これがいいかどうかは分かりませんんが、まづは試すしかありません。

そんなこんなで1本目スタート!!
いきなり最初のS字で脱輪。しかしその後は昨日より車が格段に素直になり、 概ね好走、2個所でやや大きな失敗をするも取り敢えずそこまでのトップタイムでゴール !
終わってみると菊池、神原君に抜かれましたが他の選手はそれなりに引き離し、 昨日に比べれば格段に向上、雲泥の差です。
何だったんだ昨日は!? やっぱり足がおかしかったみたいでしたね。

2本目はタイヤを替え、数箇所攻めかたを変えて走行。
良かった所も悪かった所もあって結局同じようなタイムで3番手で終了になりました。
しかし神原君とは1秒まるまる差があったので昨日よりはましですが”まだまだ!” と言った感じでした。
宿に戻ろうと思うとお祭りで途中大渋滞!!
何とか着いたらさっさと風呂に入り、即ビール!!
又軽くビデオを見てから又街の居酒屋に向かいました。
今日の店ではくじら等を食べました(あまり九州とは関係無い?)
またも美味しくて安くて九州万歳って感じでした。
途中お祭りも見られ、旅行気分も味わえて良かったです。
その後部屋に帰って寝ようかな?
なーんて事は考えず神原君との1秒を詰めるべく再度お勉強。
明日の本番コースが今日と同じとの通達が有りましたからスレスレまで タイムを削る努力を怠る訳には行きません。
成果はまあまあかな………酔ってたし(笑)

日曜日

さて昨日の勉強の成果を生かそうと思いつつ準備していると”三井は地元”と まで言う関東A−2の”世界の”阪本さんが”昨日とコース全然違うじゃん!” とか言いながら歩いてきました。
”また人を騙そうとしてるよ!”等と思いながら手にしているコース図をみると 確かにゼーンゼン違うじゃーん!!

更に聞けば”木曜に走ったパターンにすごく似てる”との事。
ががーーん!!神原君は木曜から走り込んでるし…………やばい!!
でも心配しても始まらないので地元の古賀君・神原君他経験者に聞き込んでみた (皆さんアドバイス感謝です)けど4速全開の最終右コーナーから高速のまま 更に右に切り込んで内周に入ってくる部分のイメージが皆目浮ばない………… 歩いてもイマイチ…………
慣熟でも4速で右に曲がって入る所が非常に見えずらい事が分かる。
聞けば皆”無理すると外に落ちる”というがこのコーナーは勝負どころと見たので 安易に妥協する訳にもいかず、仕方ないので方針として
”ヤバイと感じてから二呼吸踏んでから3速に落して進入しよう!”
とおおざっぱに決めました。(笑)
これで良いのか!!って気もしますが不慣れな自分の感性をあてに出来そうもない ので止む無し!です。

そんなこんなで1本目が始まった!
1号車がいきなり最初のコーナーで脱輪、つづくゼッケンも例のコーナーが 甘かったりやり過ぎたりでイマイチ決まらないらしい。
さて私のスタートです!

まず直線で3速迄あげて2速で右、左とs字、最初の右のエンドでイン側を離さ ないのがポイントらしいのだけど手前から沿って行くとイン側に脱輪してしまう (=公開で実際脱輪)ので焦る気持ちを押さえて外目から覆うように2速でかぶ せました。
そして更に慌てずそのロールを続く左につなげ、深めに揺り返して立ち上りの ラインとトラクションを確保したかったやや振り過ぎてしまった。
その後ポイントの外周への脱出、ここはイマイチ見極めがつかず、やや必要以上 に蛇行してしまいロス、(この辺が初見参の弱みか…………)今度は一瞬の3 速の後に再度2速に落して徐々にきつくなる左コーナーで内周に入ってゆき奥 でローに落す。
左ヘアピンをローで縁石に乗り上げてクリア、その返しを繋げながら直後に2 速にあげて左縁石に乗り、すぐさまローに落して更にそのrをつなげたまま外周 へ向かう直線にでる。ここはイメージ通りスムーズに走れた。
(金曜に走った部分なので勉強の成果が出た(笑))
しかしこの後外周に2速で出る所で突っ込み過ぎてはらんで失速(これは痛い!) その後いわゆる右1コーナーをぼちぼちスムーズに抜けて問題の最終コーナーに 向かう。
3速から4速、そして中間計測地点(取り敢えずここまでのベストで通過)見えな い入り口に二呼吸まって3速へダウン、有った!!入り口ーー!
それでもちょっと甘かった位だったかも知れませんが概ね良好。
その後島周りはぼちぼち抜けた後ターンのアプローチがやや外過ぎてやや失速!!
更に直後のシケインで焦ってしまい突っ込み過ぎて詰まって又ロス!
そしてゴール!!1分13秒7!
取り敢えずそこまでのタイムは秒台を換えて更新できた。
しかしその後、神原君が13秒3でトップ更新、菊池は14秒台にとどまり私は 取り敢えず2位を確保しました。

走りおわると早速反省し、2本目への改善策を練ります。
1本目のロスはベスト比で前半の外周飛び出しコーナーでコンマ3程、ターン& ゴール前のどんずまりでコンマ6程、その他はギアがどうしても合わない内周 で少し遅れている以外は概ねベストで計算上は約1秒上げる余地が残されている 事が分かりましたが神原君にもそれなりのミスがある筈なのでどうなる事やら……
しかも九州の2本目はタイムダウンが一般的……

慣熟は原田宏樹と一緒。
1本目脱輪が無ければ私より速い2位のタイムが出ていただけに久々に気合が 入っている。
私的にも負ける訳には行かないが、ずっと不調の続く原田にも頑張って欲しいし 今回は何かと共同で頑張ってきたので是非とも一緒に表彰台に立ちたいと思うの で色々2人で考えながら歩いた。

慣熟自体は先の反省で概ね攻めかたの答えは出ているのであとは実際走って行った 視野での見えないコーナーの見極め方、荷重の流れのイメージづけを主なテーマに して2周程歩いてパドックに戻った。
結局はっきりした見極め方はなかなか掴めず、やっぱり”ヤバイと思ってから 2呼吸半!?”というおおざっぱな目安を更にちょっと高めて落ち着いた(笑)

さて2本目、前半ゼッケンは走りの改善と路面悪化の足し算で多少タイムアップし て来ているが14秒〜15秒で接戦になっていてどうやら抜かれる心配は無さそう なムードからスタートを迎えた。

1本目同様まず2速で右、左とs字、最初の右のエンドでイン側を離さないの は良かったが、振り替えしなの左でオーバー気味に調整した足が裏目に出てやや振り過ぎ て立ち上りで失速!!(あちゃー−!!終わったか…………)
でもすぐに気を取り直して外周への脱出、ここは1本目よりは良さそうだったがやや 不要なs字を描いてしまった。
先の徐々にきつくなる左コーナーから外周へ向かう直線にかけては1本目と同様人より 深めのポイントまで3速で差込み、きれいにrを描けて立ち上りもきちんと早めから 踏抜けたのでばっちり!
その先の外周に2速で出る所も今度はばっちり!
(やっと慣れて来た!?(笑))
その後いわゆる右1コーナーは1本目より踏んでややはらんで蛇行気味に抜けたけど 車速は乗っていたのでまあまあよし、その先!問題の最終コーナーに向かう。
3速から4速、そして中間計測地点を通過!
焦ってインにつかない様に意識し、アウト気味のラインから見えない入り口に今度は 二呼吸半のつもりが何故か強気になって3呼吸位?(笑)待ってから3速へ!!
目一杯掛かった前荷重にFの破綻寸前の信号を感じながらも柔らかめにしたリアの ロールがいい姿勢をつくり、内周へ高いスピードでスムーズに踏み込んで行けた。 (紙一重だった、半分まぐれか?(笑))
行ける!と思いながら後半も1本目よりうまくまとめてゴール!!
タイムは1分13秒49!?
約コンマ3上げたけどコンマ1届かなかった…………
でも結構充実感は持てる走りでした。
やっぱり敗因は最初のS字での予想以上のテールスライドによる失速だったと思います。
もっとも路面の良かった1本目に3個所もミスしたのが最大の敗因だけど…………

あとの神原君はタイムダウン、菊池は上げては来たが13秒8、原田は勝負どころの 最終コーナーでラインを誤りフロントロックでバックギア、下位に沈んだ。

順位は神原、矢島、菊池、西森(敬称略)となりました。
僅差で優勝を逃したのは残念でしたが、前述のチャンピオンの言葉を考えれば 充分喜んで良い結果だと思います。
なにより最終コーナーの走りが決まって嬉しかった。

初顔合わせのサービス隊がばっちりサポートしてくれた事も大きかったし、 いつにも増して攻めかたを考えに考えて絞り出した結果という気が強く、充実感の 持てる結果でした。

さて!あとは帰りを頑張るだけです。
表彰式を終えて17:00に会場を出発!
まずは給油してすぐに高速に乗りひたすら全開!!
まずは私が転がして一応明るいうちに関門海峡を渡り、行き同様宮島で給油。
ここから横溝さんに交代し、滋賀まで長駆ノンストップ。
そこからは皆ぼろぼろで長持ちしないのでなべちゃん、私、又なべちゃんと 細かくつなぎ3人とも不眠で走りずめ!!
(トラックも3人乗ると眠れないんですよ=今回発見(失笑))
名古屋からのラスト300キロが長い事長い事…………
それでも厚木に朝6:30頃着きました。

ま、終わってみると予想よりは近かったかな?って気もしないでも無いか?(笑)
(実はその後2週間疲れをひきづりました(笑))

なにはともあれ横溝さん、なべちゃん有り難うございました!
原田宏樹もお疲れ様!(次もお互い頑張ろう!!)

ではでは!

ふう〜疲れた!銀メダルおめでとう!九州まで御苦労さんでした!
私は南は高知までしか行ったことありません しかも自転車です!(太田)



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