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全日本ジムカーナ選手権第５戦

記　矢島　融

全日本ジムカーナ選手権第５戦は５月２７〜２８日に岡山県北部の 備北サーキットでおこなわれました。

今回はサファイアからは私一人の参戦です。
２年前にぶっつけ本番で来ただけの初めての様な不慣れな会場なの で金曜の現地入り目指して菅生に続き、木曜の会社終了後にそのまま 出発しました！
まずは夕方厚木から高速をトラック全開で備北に直行！！

と、行きたい所ですが貧乏人にはそれは無理。（笑）
泣く泣く０時前の京都南インターで高速とさよならしてそこから下道 ３００キロ！高槻、神戸、姫路と経由し、相生付近で倒れて仮眠。
２時間程して起き上がり、岡山東部から県道＆国道で北上、予定より ３０分程遅れて２年ぶり２度目の備北サーキットに到着しました。

金曜（練習会）

天気は晴時々曇りとまずまずで、午前中のコースは昨年の全日本 コース（一部変更版）でめっちゃハイスピードレイアウト、午後は やや中低速気味のオリジナルレイアウトでの走行でした。
時間も無かったのでまずは前の週の関越スポーツランドでの仕様で 走りましたが、先週博打を打った特別不安定な仕様だったのでとても 備北のハイスピードレイアウトにはついて行けず、恐怖の超不安定走 行となってしまいました。（笑）
２本目からは浅間台ベースのハイスピードセッティングに換えて概ね 落ち着いたので各コーナーの攻めかたなど試行錯誤しながら計６本程 走って終了しました。
タイムは最終的には結構悪くないタイムが出ましたが不安要素が………
何やらデフが異常を起こし、フルステアで極端なブレーキング現象を 発してきました。
ピニオンギアかプレートの破損らしいのですが、取り敢えず、予備の デフを宿まで送ってもらい、最悪明日の公開後に交換する手はずを整 えましたがどうなる事やら…………
期待と不安の入り交じる中、昨夜の下道走行の疲れから備中高梁の宿 でさっさと倒れました。

土曜（公開練習）

雨雨雨…………
菅生、関越に続いて又雨です。
日曜は雨が上がるって話しだったので”壊さない程度にぼちぼちね！”
なんて言いながら皆たいそうな勢いで突っ走り、コースアウト続出でした。
特に２本目のＡ−４クラスにいたってはまさにバケツをひっくり返した 様な勢いでとてもやってられない状況でした。
ちょっと見ていた間に関東勢だけでもＡ−１Ｈ田、Ｎ田、Ａ−２I島 Ａ−３Ａ井選手らが皆派手に行っちゃってましたねえ（笑）、中間計時 の光電管も哀れ跳ね飛ばされて居たようです。
私も様子見のつもりではいましたがそれでも２度ばかり寸前迄行ったけど 何とか無事に帰って来て終わったら４位でした。
まあ勝負どころも見えてきたし、公開練習的には上々でした。
デフのトラブルもやや悪化しているものの著しい変化は見せなかったので そのまま臨む事にしました。

日曜

朝起きると雨は上がってましたが時々思い出した用ににわか雨が降っていました。
”やっぱり１本目はウエットかな？と思っていたらドラミの頃には日差しが 出始め、始まってみると１本目からやや水溜まりが残ったものの概ねドライ でのトライとなりました。

１本目

私も慌ててドライセッティングに変更し、出走の列に並びます。
取り敢えず、最近好調の鈴木秀和選手（中部）がトップタイムを叩き出した ところで私の出番となりました。
１ｃはやや突っ込み過ぎた挙げ句に立ち上りで水溜まりに足をすくわれてラインを 崩してしまいました。
そして４速からシフトダウンして外周に出るところは突っ込んでロー迄落した んですがやや詰まってしまい、スムーズに加速できませんでした。
その後も車がややアンダーが強かったりして今一つ乗り切れなかったものの取り 敢えず秀和選手に次ぐ２番手でゴール、その後神原、菊池両選手も私と３連続で ２位！２位！でゴールし、終わってみると公開と同じ４位でした。
順番は鈴木、菊池、神原、矢島（各敬称略）の順。
”まあ２本目勝負だからいいかな？”等と考えながらパドックに戻りました。

２本目

１本目を反省すると車的にはややアンダーが強いのと、それに起因してか裏のスト レートで車速が伸びていない事、ドライビング的には最終コーナーがやや甘かった 事、等が見えてきました。
アンダーはＦスプリングの交換で改善を図りましたがどうもトラブル継続中のデフ が怪しい気もします。
でもそれはどうしようも無いのであとは目一杯踏むだけです。

完全に乾いて５０度近くまで路温が上がったところで２本目出走となりました。
１本目トップだった鈴木選手は何故かタイムダウン、トップは宮田選手（関西）、 ２番手に地元の小田選手、という展開です。
タイムは２秒程度上がっている様です。
さてスタート！！内周ヘアピン逆走の１コーナーは無難にクリア！その先、１本目 ローで曲がった４速からの左コーナーは２速でクリア！スムーズでは有りましたが、 今度はちょっと合せるのにブレーキ長すぎて甘かったかな？って感じ。
その先の３速の右コーナー、本来の１コーナーの逆走は結構いい車速を維持してクリア！
スタート面前でのターンではＲがひっかかりややロスしながらも戻りの上り１ コーナーは良い車速の乗りで駆け抜けました、そして外周をぐるーーっと廻っての 最終コーナーは覚悟の４速全開で突っ込み！！これはかなりグットでした。（笑）
ここまでの中間をまずは更新そしてその先のターンを再度失敗しながらもその先の 難しいＳ字をいい感じでクリア、最後の短絡路のシケインでいきなり ”カキンーー！”と音が！！
（ああ！遂にデフがぶっ壊れたかーーーーー）等とやや動揺し、ちゃんと回し込ま なければいけない場所なのについ切り込みに加減が入ってしまい、ラインを崩しな がら最後の右コーナーを曲がってゴール！！
”トップタイム更新ー”との声を一応聞きましたが”これじゃ抜かれるな〜” とか思っていたら１分もしないうちに次の神原君がコンマ２、菊池功悦が更にコンマ１ 更新し、終わってみれば３位となりました。

帰ってからビデオを見ると原因不明のビハインドを負っている所なども有り、 感想としてはやや納得しにくい結果でしたが、勝負所の最終コーナーをきっちり 踏めたし、あとで車を調べるとでデフはピニオンが４つ全てばらばら、加えて 珍しくもシャフトも折れていた（最後の音はそれだったらしい）のでこんな状態で 表彰台に立てただけ相当ラッキーだった！と喜ぶ事にしました。

さて！次は初物の砂川ですのでどうなる事やら見当もつきませんが、 プラナスの轟さんに作っていただいた新兵器”シールドワイアリングシステム” ”パワードアーシングシステム”も投入し、精一杯走って今季２勝目を狙います！！

ではでは！

翼を折ながらもトップタイムで飛び込んだのはすごいね！
３位は残念！というかラッキー！というか
初場所に強いヤジなので砂川すご〜く期待してます！”シールドワイアリングシステム”を他の選手が装着する前に一旗上げてください！

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