・スポンサーサイトもご覧ください。

全日本ジムカーナ選手権第4戦

記 矢島 融

”5月の菅生”とくれば?そう!!全日本ジムカーナです。
いつもは第3戦ですが、今年はエントリー費がインフレ、賞金がデフレ に見舞われている某クラブが加わったので第4戦です。

今回はキョウセイを休んだ瀬戸君と共に参戦です。
ここまで3位、4位、3位でシリーズ順位も4位となりぼちぼち 悪くはないんですが、ちょっと停滞ムードが支配しつつあるので 何とかそれを打破しなければなりません。
又、ここ菅生は私にとってはとても思い入れの有る会場であり、全日本戦でも

96年 初出場で初ポイント
97年 公開2番手タイム+ptの絶好調で本番クラッシュ全損
99年 3位で初表彰台

等など、よくも悪くもいつも何かが起きる所なので、良い方の”何か”を期待しない 訳には行きません。

さて、そんな心持ちの中、木曜の21:00頃、会社を終えたその足で部屋にも寄らず、 そのまま菅生へ向かいました。
行きは全て一般道を走行。(笑)途中2時間程仮眠して350キロ程走り、 丁度7:00頃に現地に着きました。

金曜の練習

良い天気でした。
着いてみると地元勢は殆どおらず、各地から遠征してきた各クラスの上位陣 が中心となってパドックを埋めていました。
又今回からニュータイヤ投入で張り切っている横浜や私&瀬戸君がお世話に なっているダンロップ等のタイヤサービスも既に来ていて既にイベントの前日 辺りの様な雰囲気です。
走行は7本、私はバネやショックをいじりながら細かいセッティングをチェック しながらタイムを詰めて行きました。
取り敢えず好天でのセッティングは概ね見えてA−1クラスではトップタイ ムを残して練習会を終えました
。 瀬戸君も最初は出遅れていたものの、同様にセッティングを詰めながら最後 は百分の1程私を上回り上々?といった所でした。
練習終了後は仙台に向かい、牛たんの有名な店で舌鼓を打った後、去年まで 全日本にSWで参戦していた東北の友人宅に泊めてもらい、歓談しながら アルコールを飲んで一気に就寝。
(ああツカレタ……明日もハレルトイイナ…………ZZZ)

公開練習(土曜)

土曜は公開練習です、今回は参加必須ではないけれど本番に準じたコースを 2本走れるので勿論各クラス殆ど全員が出走しました。
私は天気予報は雨だったけど朝は降って居なかったので晴のつもりで準備を 進めました、が!!
結局雨、しかも1本目の私の出走数人前からはバケツをひっ繰り返した様な ざーざー降りになってきた。(涙)
面白くないけど練習なので当然テーマは”これだけ悪条件でどこまで踏めるか” という事に頭を切り替えてまずは110%くらいの(勝手なイメージ)速度で 走りました!各コーナーともグリップ感の予想は概ね当たっていたので10% 分だけオーバースピードな感じ(笑)
そんな中でぼちぼち走って差し掛かった後半の高速コーナーで川になってた 水に足を取られてコースアウトしてしまいました。
(川は110%じゃ越えられなかった(笑))
でもあとでビデオで計るとタイムはぼちぼちいい感じでした。
2本目は路面がいくらかましでしたが走りは似たようなもんで今度は落ちずに ゴールしたけど1コーナーで大ミスしたので4番手でした。
公開練習的にはまあまあでしょう…………
夜は再び友人宅へ、飯を3杯お代りして驚かれました。(笑)

本番

今日は朝から雨、なまじ晴を期待すると気を揉んで疲れるので一日雨のつもり で準備をしておきました。
1本目はそのまま予想通り雨。
ウエットの場合は必ずしも2本目も同じ天候とは限らないので1本勝負になっ ても良いように気合を入れていきます。
いざスタート!!
1コーナーは危機感を煽る部分でミスすると取り返しがつかないのでちょっと 気をつけたら甘くなり過ぎてしまった!!
その先は左ヘアピンの先、通称Zコーナーと呼ばれるシケインが迫る!
ここで右!左!と切り返す時に思わぬアクシデントが起きました!
なんと右手の袖口がウインドウレギュレータハンドルにひっかかった!?
当然左に切りそこなって危うくコースアウト寸前、しかも上り坂なのでその 失速は目を覆うばかりとなってしまいました…………
その後は結構めりはりの効いた走りが出来ました、ゴールすると一応 ”トップタイム更新ーー!”の声。
”でもあんなミスしたタイムじゃ絶対抜かれる”と思っていた矢先にすぐ次の 喜多選手に抜かれました………やっぱりねえ(笑)
しかし残りの2名はPT等もあって終わっても2位でした。
何と今年4戦にして3度目の1本目2位。(残り一回はトップ)
勿論全日本でのこの位置は悪くは無いけど今日は2位ではいけません、
何故なら今回の目標は現状打破!!なのですから…………

2本目!!

1本目の途中で雨が上がって来ました。
ドライになると思い、昼の慣熟前にドライのセッティングを準備しましたが 又黒雲が立ち込めて来ました。
それに風も無く、どうやら2本目もセミウエット止まりになりそうなので慣熟を 早めに切り上げてサービスのコバと慌ててタイヤとスプリングを再度交換しました。

さてなんとか間に合って出走です!
一人車内で気合を入れ直してスタート!!
1cはばっちり全開!次に問題の2cも結構いい感じで抜けました。
1本目袖が引っ掛かったセクションも今度は袖をビニールテープで縛って有るので 無事通過。(笑)
先もなかなか調子良く攻めきり、危険な全損セクションでもひるむ事無く3速迄入 れて最後の▲周りをややはらみながら廻ってゴール!!
タイムはーーーーーーー!!出た!トップタイムを1秒更新!そこまでトップだっ た喜古選手ががっかりしているのが見えた。
あと残るは3人だけど”踏むだけ踏んだ、勿論失敗はしたけどこれだけ走って負け るなら仕方無い”と納得の心境で車を降りて残り3人を待ちました。
次とその次の喜多選手・原田宏樹は何故か伸び悩んで下位に沈みました。
そしてラスト!地元で昨年シリーズチャンプの菊池功悦選手がスタート!
やや走りに焦りが見える、しかし小さな失敗をしながらも何とか最小限のロスで持 ちこたえながらさしかかった外周セクション、遂に焦りが”突っ込み過ぎ”という かたちになって現れた、
”脱輪!!ーーーー”
アナウンサーが叫びました。
”勝ったーーーー!”
心の中で叫びました。(声出してたかも(笑)
) 暫定表彰の為に表に出ると多くの人がお祝いの言葉と握手をくれました。
関東の仲間、以前によくお邪魔していたので地元の仲間の様に接してくれる東北の人 たち、DL関係の人たち等など。
これが一番嬉しいですね。

更に気が付くとポイントも一気に3人抜きでリーダーに!!まさに現状打破は完璧に 達成されたのでした。(笑)

暫定表彰の後、遠くにある車検場に車を移動している間にA−2が走っていて見られ なかったんですが、仮に車を置いて戻って来ると瀬戸君も何と8位に入賞して初の他 地区でのポイントゲットとなっていました。
お互い金曜から一生懸命走った甲斐が有ったというもんです。

てなわけで、めでたしめでたし!の菅生でした。

参考:A−1クラスポイント

1位:矢島とおる         54P
2位:神原力選手         50P
3位:菊池功悦選手・喜多治人選手 41P
5位:鈴木秀和選手        23P
6位:宮田一太郎選手       21P

全日本優勝おめでとう!先攻逃げ切り(1本目スぺ)のヤジにとって逆転優勝はやはり実力の勝利でしょう!
全日本チャンピオン目指して私の第2のふるさと北海道がんばってね!
96年 初出場で初ポイント はもしかして私のエイボンタイヤ貸したやつかな?(太田)



リザルトはここをクリック
ホームページ<ジムカーナの競技会結果>にリンクします

トップページに戻る][BBBに戻る