みなさんこんにちは!やじまです。 今回は2002年全日本ジムカーナ選手権第7戦菅生ラウンドのレポートです。 菅生は昔良く走ったコースで他地区では1番馴染みのコースと言えます。 全日本でも96年に初出場初ポイント、99年に初表彰台、2000年・2001年は連続優勝という事で今年も是非気持ち良く優勝したいイベントです。 特に今年は前回タイトルに王手のかかった第六戦九州の三井三井ラウンドでドライイベントでは数年振りの位置に沈んだ後なので 悪いムードを吹き飛ばすためにもどうしても勝ちたかったのでなんと木曜から現地入りしました。 (実はお盆休みで時間が有ったというだけの事なんですけど木曜からの現地入りは全日本でもはじめての事です(笑)) 移動は久光とレッドラインカラー1-2状態です(笑) 眠いながらもやる気満々で現地に近づくとなんと雨・・・・・でーきれーな雨です。 一気にやる気を無くして手前のファミレスでのんびり朝食を取りました・・・ それでも気を取りなおして一応ゲートオープンの10分後くらいに現地に乗り込むと居るは居るは結構 沢山の全日本参加車両が並んで居ました。(やっぱりお盆休みですね) パドックに入るとまあА一1のシティの多いこと!!30台ほどの参加のうち十数台がシティという状態です。 そう言えば今回はA-1クラスの参加台数が30台で全クラスを通じて最大となっています。(これは凄い!) 高価な車にお金を使うよりも安価な車で思いきり走る方が良いという人が結構多いという不景気の世相を反映 している様ですがそんなクラスが来年無くなるなんてホントナンセンスです。 ちょっと話が脱線しましたが取りあえずやる気無いモードの私としては荷物も下ろさずに全日本トップドライバー の走りをひたすら観察したり助手席に乗せてもらって研究する事に専念しました。 (乗せてくれた皆さん有難うございました!) ウエットの割りにはグリップしているようで傍から見ていると随分な勢いで走っています。 特に地元のシティ勢が元気が良すぎて2台も結構なクラッシュを喫してしまっていました。 夜は中部の関モートリオと白石のホテルに泊まり、居酒屋で楽しい食事を取って休みました・・・ アシタハハレルトイイナ・・・ ■金曜練習■ 起きたら雨!あめ!アメ!です・・・・ 気分はサイテーですが今日はS藤さんと”ロボ”こと松瀬(一応去年のシリーズ2位)が来てくれるのでやる気を絞り出します。 現地に入って準備を済ませて完熟歩行しました。 本来60台の所が何故か80台以上の参加が受理された上、タイムを3本目まで測ってくれない歯がゆい練習会でしたが 取りあえず3本走ったところで問題発生!! 何やらエンジンルームの下から油が漏れて来ていました!! アイドリングでは何も出ないものの全開走行の後でポタポタと漏れている様子。 今回来ていたキャリーブーンの社長に調べてもらうとエンジンとミッションの継ぎ目から油漏れしているとの事。 部品が有ればミッションを下ろして修理可能という事で急いで周りをあたった所、なんとか夕方までに部品を入手出来る目途が 立ったので走行を4本で切り上げて本コースのパドックでミッションを下ろす作業に取り掛かりました。 社長の手早い作業で程なくミッションは下ろされて、部品は渋滞の中運んできてくれたC-1の青山さんから受け取る事が出来ました。 (混雑のところわざわざ部品を持ってきていただいた青山さん有難うございました!) |
写真:部品を持ってきてくれた青山さんのマシン! |
今日は取りあえずそこまでという事で仙台市内のホテルに向かい、いつもの面々(+今回は久々の原田弘樹)と居酒屋で 牛タンなどを食べて楽しいひとときを過ごしました。 |
写真:お約束のコースアウトを決めてくれたムッチーこと武藤君、これはスピード乗っててほんと危なかった |
■公開練習■ 今日も雨です、霧雨、きりさめ、キリサメ・・・・ 主催者にお願いしてゲートオープンより早めに入らせてもらって作業にかかりました。 今日も手早い社長の作業で作業完了の目途が立ったところで完熟歩行に向かいました。 コースは金曜の練習コースにかなり似ていました。 |
スタート前に無事に車は完成し、いよいよ公開練習スタートです! 妄想隊長トミーことキャリーブーンの富岡が好タイムをマークしいよいよ30台目にスタートを迎えました。 ウエットなのでややソフトにクラッチミートして4速までシフトアップ!ロー迄落として右の120度の鋭角コーナー! バンクのついた下りを2速に上げながら下り、ローに落として左ヘアピンをクリアし2速で右・左とS字を描きながら外周に 飛び出して3、4速にシフトアップ!!次ぎは四角い島を左で回り、くせの強い13番のヘアピンを左でクリアし、マウンドに 向かって3速に入れた時に異常が起きた! ガス欠の様にエンジンが詰まったと思ったらチェックランプが付いてすぐにエンジンが止まった・・・・ 惰性で転がりながらコースを転がり、再始動試みたが駄目・・・リタイヤした。 しかしオフィシャルに押されて退場する途中又始動できた(苦笑)なんなんだ一体。 パドックに戻ってECUの自己診断をチェックしたらイグニッションコイル(イグナイター)の断線と分かった。 GA2やEF系ではリコールも出ている弱点で夏に熱でエンジンが始動できなくなったりすることは有るが走行中に 止まってしまうとは・・・しかも大事な公開練習中に・・・・ 前日の油漏れといいいい加減嫌にもなったが本番で再発されてはかなわないので再度パドックを歩き回って 部品を探す。(苦笑) そしてたまたまGA2を足にサービスに来ていた方にデスビをそっくりお借りできる事になって早速外させてもらう。 (今度は松瀬と二人での作業だ) 無事に移植を完了し2本目の出走を迎えた。 どたばたして居る間に路面はほぼドライになっていたがなんだか落ち着かない気分で出走と相成った。 まだ多少濡れていたものの殆どドライの感じで走れた。 タイムは71秒541、2位は中部チャンプの朝山君で72秒181で一応トップに立った。 本番ではないので油断は出来ないがトラブル続きの中だったのでとにかく一安心できた。 |
写真:公開練習1本目トップをマークしたトミーこと富岡の走り |
公開練習結果(敬称略) 1位 矢島 71.541 2位 朝山 72.181 3位 西田 72.670. 4位 八木 72.786 5位 武藤 73.032 6位 富岡 73.346 (1本目はトップ!) 夜はすぐ近くの民宿に泊まりました。 雨も上がったのでS藤さんと松瀬が洗車もしてくれたので気分一新やる気が出てくる。 (と思えば”予報が悪化”との情報も入りもう”どうにでもなりやがれ!”って気にもなってくる(苦笑)) 取りあえず軽作業を終えて美味しい食事をたらふく食べてビデオでお勉強! でも路面が不安定&トラブルがらみでセッティングも攻め方も余り良くは見えて来ない。 最後は度胸と勇気で攻めるしかないか!という事で寝ました。(何の為の勉強なんだか(苦笑)) ■本番■ 目覚めて一番最初、目を開けるよりも先に聞き耳を立てました。 前の道を通る車のロードノイズに水飛沫の音が混じってない!”やったードライだ!”と心の中で喜びました。(笑) という事でトラブルに一抹の不安はあるもののやる気満々で会場に乗り込みました。 コースは公開とまったく同一、車両の準備をS藤さんと.松瀬に頼んで完熟をしました。 ポイントは前半のヘアピンから外周の区間、中盤の島周りとヘアピン2箇所と後半の高速外周&名物の島周りといったところでしょう。 ローから3速まで色々な速度のコーナーがあり、去年よりダイナミックさは欠けるものの総合的な力量が試されるコースと言えるかもしれません。 まづはゼッケン1番からスタート!(今回は30台も居るのでいつになく時間が有ります) 地元ドライバーが占める前半ゼッケンから木曜にクラッシュしていた今野選手が72秒114でトップに立つ。 更に中盤に差し掛かって久々参加の原田弘樹が71.626でトップに立ちそれを朝山・久光が更新したところで自分の番になりました。 昨日同様ややソフトにクラッチミートしてスタート! 最初の右鋭角コーナーはややはらんでクリア、次のヘアピンは小さく回り、良い位置から外周に向けてラインを取った(ここまではまあまあ) 外周に飛び出して次ぎの島周りに進入!結構抑え目のつもりがそれでもはらんでしまった。 (何かフロントの感触が悪い・・・) 大事な脱出で蛇行してしまい大きくロス・・・・ その後の内周右ヘアピンはそこそここなしましたが外周へ飛び出す右ヘアピンはギア的に走りにくく今一つ・・・ 外周での車速もイマイチ乗らず、ちょっと焦りながらも高速外周は落とし過ぎないようにぼちぼちクリア! 最後の名物三角周りも見た目のラインは悪くないものの全体的にちょっと速度が低かったイメージでクリアしてゴール!! トップタイム更新!!の声に一安心。 本番1本目結果(敬称略) 1位 矢島 71.096 2位 久光 71.295 3位 朝山 71.516 4位 原田 71.626 5位 伊藤 71.695 6位 西田 71.884 久光と1-2は良いのですがセミウエットの公開からコンマ5しか上がっておらず、誰に逆転されてもおかしくないタイムでは有りますが 午後には雨の予報の中なのでまづは一安心というところです。 2本目もドライなら足とタイヤをうまく合わせれば自分自身のタイムも上げられると思うので心配する事は無さそうです。 A-2では何と瀬戸が福永選手に続く2番手に滑り込み、北海道の3位に続く表彰台に期待がかかります。 (イイケンはPTでMCの1名を従えてブービー、2本目に期待がかかります) ■本番2本目■ Dクラスが終わる頃、ぽつぽつと落ちてきました・・・・ 完熟歩行が進むうちに路面はすっかり黒くなり、イベントは1本目で決着する公算が高まって来ました。 そんな中、A1クラスがスタートしました。 前半ゼッケンは雨が少なかった為か1秒前後のダウンで済んでいる人も居ましたが、中盤では2〜3秒落ちて 来たので山の有るタイヤを装着して車に乗り込みました。 しかし雨が上がった為、スタート位置につく頃には前日の2本目より少し濡れている程度になったため、当たり前では 有りますが2本目もドライのタイムを抜くくらいの覚悟で走ることにしました。 いざスタートするとほぼドライと言っても良いイメージで走れましたが流石に高速外周は少しだけ抑えた感じで無事にゴール! |
写真:優勝に向けた最終コーナーの立ちあがり |
タイムを聞くと1本目のコンマ8落ちの2本目ベストタイム(1本目で6番手相当)を記録できました。 有る意味1本目の詰めが甘かっただけとも言えますが(苦笑)取りあえず完全優勝という形なのでホントにうれしかったです。 |
写真左:北海道に続いて1-2を決めた久光! 写真中央:今回3位で初表彰台を飾った朝山君の4コーナーの走り 写真右:久々登場ながら見事4位に入った原田ぴろき!ワコーズカラーもまだ色褪せてはいなかった!? |
決勝結果(敬称略=1本目と一緒) 1位 矢島 71.096 (2本目もトップ〜♪) 2位 久光 71.295 3位 朝山 71.516 4位 原田 71.626 5位 伊藤 71.695 6位 西田 71.884 |
写真:左A1、右A2の表彰式 |
A-2では後半ゼッケンは再び殆どドライでの走行となり、斎藤選手が3位にジャンプアップして来たものの
瀬戸はタイムダウンしながらも2位を確保!初の2位入賞を果たしました!(おめでとう!) イイケンはPTは無かったものの実質タイムダウンで18位に沈みました。 |
■シリーズ展開■ 今季5勝目の今回を持って2年連続のシリーズタイトルを確定できました! 一人で出来ることでは無いのでサービスしてくれる仲間やキャリーブーン・各スポンサー様方に心から御礼申し上げたいと思います。 シリーズ展開に話を戻すと2位以下の展開は去年同様未だ読みきれません。 YHサポート組に中部関モー軍団がどこまで追い込みを掛ける事が出来るのか!! 久光は地元鈴鹿を控える中部勢をパスしてシリーズ入賞圏内に食い込むのか! 見所はその辺りになりそうです 。 A−1クラス・第7戦迄のポイント(敬称略) 1位 矢島融 (関東DL) 有効108点(110点) (1位*5 5位*1 9位*1) 2位 西田竜二 (関東YH) 68点 (2位*2 3位*2 5位*1 6位*1) 3位 小田雅史 (中国YH) 56点 (1位*1 2位*1 3位*1 7位*1 8位*1 9位*2) 4位 朝山崇 (中部YH) 47点 (3位*1 4位*1 5位*2 6位*1 7位*1 ) 5位 緒方祟之 (中部YH) 44点 (3位*1 4位*2 6位*1 7位*1 9位*1) 6位 武藤功二 (中部YH) 43点 (44点) (3位*1 4位*1 5位*1 6位*1 7位*18位*1 10位*1) 7位 久光伊史 (関東DL) 36点 (2位*2 6位*1) 残る鈴鹿&筑波も頑張ります!! ■スナップ■ |
写真左:体でそれぞれの3位・7位を表現する関モー朝山&御前緒方!!でも逆よ!(笑)) 写真中央:V2の功労者!サービス隊長の佐藤さんとV! 写真右:いつも頑張ってくれるが何かしら”カマす”ロボ松瀬、今回は何と本番で左右違うバネ&タイヤを左右逆に組んでくれた(怒) |
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