今回は広島県のスポーツランドTAMADAで行われました第4戦の参戦記です。 (今回は大沢選手のサービスでおなじみの花岡さんに写真のご提供をいただきました、まづは御礼申し上げます) タマダといえば初見参の昨年、優勝は出来たものの地元の雄、出淵(イズブチ)選手&小田選手に苦戦をした事が思い出される難コースです。 今年も強力なライバル達を迎え撃つべく前の週に久光と共に練習に出向き、本番も金曜から乗り込みました。 (余談ですが前の週の帰りに食べたお好み焼きと明石焼はうまかったです(笑)) 今回も瀬戸・イイケン・久光らも参戦、サービスには初登場の神山さんが同行してくれました。 (神山さんはEF8やミラージュで活躍されていた元関東シードドライバーで、最近よく遊んでいただいてます。) |
(写真:神山さんです) |
他には会社の先輩小倉さんや日頃からお世話になってるピットイン茨城の大槻さんらも参加されているので心強い限りです。 又今回から我が参戦車両は数年来お世話になっているレッドライン様によるフルカラーリングが施されました、めっちゃ派手です。(笑) 出発は木曜夜8:30頃、先週自分の車は現地に置いて来たので、トラックに久光の車を積んで行く予定でした。 が、久光が仕事の都合で急遽土曜からの走行になったので止む無く空荷のトラックで出発! 途中京都から普段仲良くしてもらっているブーボーさんの若手、西川君のEK9を積んで一路中国道で広島に向かいました。 徹夜で中国道を走破し、朝7:00頃に広島郊外の宿に到着、食事の後、預けておいた我が競技車を拾ってタマダ入りしました。 ■金曜日(練習日)■ 天気はこれ以上無いという晴天!A−1のメンバーも本命の出淵・小田の両選手こそ居ないものの概ね上位陣は揃っており、みんなの気合が感じられます。 (中には木曜から走ってる人まで居たそうで・・・仕事は平気なのかな?なーんて心配はもちろん余計なお世話って奴です) そんな中、何故か主催の会場側はのんびりムードで走行は10時過ぎになってやっと始まりました。 コースは先週の練習のときと似ていて割と単純で低速気味のコースでターンセクションも無く余り差がつかない様です。 |
途中足回りのトラブルなどでタイムが伸び悩みましたが最終的にはクラスベストらしきタイム(計時がその場で表示するだけ&計測ミス多数なので・・)をマークしましたが本命2人が欠ける中なのでその評価は?という感じです。 A−2では瀬戸が初見参のビハインドを感じさせない快走を見せ、2番手グループに割って入り期待を膨らませます。 金曜の走行は4時までで終了、片付けて宿に向かいます。 宿は広島市内とは反対の山の中、朝寄った湖畔のスポーツ施設で環境は最高の場所です。 今回は中部の若手軍団・関モーター3羽ガラスと一緒で車の整備を済ませた後は食事(with beer)を楽しみました。 |
(写真:いつも楽しい関モー3羽カラス、今回も楽しんでます) |
そこそこ酔っ払いながら馬鹿話に花を咲かせつつ0時過ぎまでおしゃべりして就寝、深い眠りに落ちました。 ■公開練習(土曜日)■ 今回公開練習はキョウセイや名阪と違ってちゃんと2本走らせて貰えます、よそ者にとっては有りがたい配慮です。(当然という気もしますが・・) 久光も到着し、当たり前ですが役者は全員揃ってムードも盛り上がります。 コースは昨年の本番&公開練習のコースとほぼ同一でした。 |
キョウセイ時からやや不調気味のサイドブレーキを神山さんに調整していただくなど準備を済ませて1本目の走行に臨みました。 出走直前に4台前の出淵君の走りを見るとさすがに走りなれたコースと言う感じでのびのびと走っているように見えました。 (コース脇からなので細部は良く分かりませんけど・・・) |
(写真: パイロンタッチしながらもタイムはベスト!!の出淵選手) |
自分的には折角昨年と同じコースなのでタイヤや足のチェックと合わせて去年の反省を元に各コーナーの攻略法の見直しを図って見ました。 結果的には素のタイム的には出淵君に遅れることコンマ2、更に小田君は”今日は本気出さない”と宣言しているので評価は出来ません・・・ 公開練習1本目タイム(敬称略) 出淵 68.872+5秒 矢島 69.095 小田 69.570+5秒 走った後でビデオを見ると昨年した筈の反省をころっと忘れて居ることを思い出しました。 (見事にそこで出淵君から遅れていました) その反省を踏まえて2本目を走行! 路面がやや悪化する中コンマ1程度アップし、出淵君にあとコンマ1まで迫りましたが逆転はなりませんでした。 (そんなに甘くは無いですね(苦笑)) 出淵君は路面悪化の為かタイムダウン、そして面白いのが小田君です。 本気出さない宣言の筈だったのに2本目はばりばりマジ走行をしたそうで途中でコースアウトしてパッドを飛ばしていました!(苦笑) (本人の談によればセッティングは本気じゃないけど走りはマジだったそうです・・・なるほどね。) |
(写真左:激走の末コースアウトの小田君、みんな気合満点!) (写真右:同じくコースアウトの武藤君、さすが!?(笑))、 |
公開練習2本目タイム(敬称略) 矢島68.941 出淵69.962(タイムダウン) 小田(本人によると刺さるまでは私と100分差) A−2では瀬戸が更に快走を続けて1本目は3位につける67.959をマーク、2本目タイムダウンするも7位に着けました。 表彰されたら飛行機が間に合わない瀬戸は代理を立てる手筈も調整する気合の入り様です(笑) 今日は作業も無いので宿では食事の後すぐビデオ研究の筈が何故か又もや馬鹿話に脱線!(笑) 風呂に入ってから一応一通りビデオで反省しましたが結局0時過ぎに眠りました。 (ちょっと睡眠不足が心配です・・・) |
■本番(日曜日)■ 4時台に起床!(やっぱりやや睡眠不足気味・・眠いっす・・・) 朝のコンビニで栄養ドリンクをいつもより多めにに買って気合を?入れます。 早起きのお陰で現地には早めに入れたので時間的には余裕が持てました。 コースは予想に反して公開練習からそこそこ変更を加えたレイアウトで地元が速い難しいセクションの一つが消え、金曜に走った低速セクションを換わりに組み込み、ゴール前にターンセクション(右180度ターンとタイトな右・左のS時シケイン)を設けたものでした。 |
私のようなよそ者的にはくせの強いセクションが減り、ターンが追加されたので地の利が薄まった有り難い変更と言えそうです。 (折角一生懸命分析した攻略法が使えない寂しさも有りますが(笑)) 本番1本目!! 晴天の中、競技開始です。 私は金・土の走行時に比べると低めの路面温度にややセッティングを悩みましたが、 ターンや低速コーナーを意識して敢えて高温時に良かったセットでそのまま臨む事にしました。 戻ってくるドライバーの声を聞くと路面は良好の様なのでそれほど心配する必要は無さそうです。 前半ゼッケンが22〜23秒台で走行、地元藤田選手が21秒台ながらPT、更に一緒に泊まった”むっちー”こと武藤君が20秒台を記録し、本日の本命その1・出淵君が何故か21秒台に留まった所で本日の本命その2・小田君がスタート!! 私はスタートラインに着いたが間もなくすぐ脇を通過する筈の小田君が来ない。 おかしいな〜〜などと思っていると”小田選手ミスコース!”のアナウンス・・・何をやってるんだか(苦笑) こっちまでずっこけかかった気を取り直して気合を入れなおし、慎重にクラッチをつないでスタート!! 右に切りながら発進後、すぐに2速にアップし、下りの左直角コーナーに向けて舵をいれる! と!!予想に反してリアが流れて思いのほかイン(右)に頭が向いてしまった! 短い直線の先は登りの右ヘアピンなのでラインを取り直すよりは構わずインに向かって加速した方が得! と判断してそのままコーナー入り口に向かって一直線! 当然無理なラインになったのでフロントの負担が増えすぎてややアンダーが出てロスはしたがこれは止むを得ない・・・ その後はすぐに揺り返しで左ヘアピン!(ここもまだ焦りが残ってて慌てて寄りすぎて姿勢がちゃんと造れてなくてイマイチ) その立ち上がりのロールを繋げたまま下りこみの短絡路横断!! そして内周の2速コーナー&S字をクリアしスタート脇の最終コーナーに3速から2速に落としつつ進入!! ちょっとオーバースピード気味ではらみながら立ち上がりで3速にアップ! ストレート半ばから左に切り込んで(去年私がドアを潰し、松瀬が刺さった)おっかない(けど面白い)左短絡路横断に突入! 速度を殺さないように気をつけながら大きな緩いS字を描くイメージで外周路へ飛び出し2速にダウン!! F荷重を逃さないように落ち着いて外周を被せるようなラインで3速に上げながらメインストレートを登り、そのまま短絡路横断! (登りの加速が悪いのかラインが悪かったのかなかなか3速が吹けきらず、3速のまま登りきってしまった(苦笑)) PTや脱輪が相次ぐ外周への脱出点は下り同様速度を殺さない様にややS字を描きながら緩いブレーキで綺麗に脱出! のつもりがちょっとだけ落としすぎた気もする感じでクリアし、そのままスタート直後のコーナーを2速のまま通過! 下りこみの高速コーナーはなかなかいい感じでクリアし、最後のターンセクションは進入を頑張りすぎてちょっとオーバーランした以外はぼちぼちクリアしてゴール!! ”前半そこそこミスったしどうかな・・・”と恐る恐る放送を聞くと”タイムは1分19秒723!トップタイム更新!!” の声に一安心してパドックに戻りました。 結局武藤君が2番手でタイム差は1.1秒差と一見楽勝のような展開ですが、出淵君が不発&小田君がMCでは全く気は抜けません。 しかし路面温度が上がるとタイムダウン傾向が強まるタマダでは精神的に優位に立てるだけでも大きな成果と言って良さそうです。 本番1本目タイム(敬称略) 1位 矢島 79.723 2位 武藤 80.831 3位 朝山 81.318 4位 出淵 81.961 本番2本目 予報どおり昼前からやや雲が増えて路面温度はそれほど上がりませんでした。 なので昨年と違って2本目も十分タイムアップできるというムードです。 すぐ斜め前のパドックの出淵君も2本目に向けて新品のタイヤを装着し、やる気まんまんです。 こっちも”1本目逃切り”等という甘い考えは吹き飛ばされました。 1本目にやや動き過ぎの感があったFのダンパーの減衰を2つ硬めに調整し、後は車もいじらず、走りに集中する事にしました。 1本目にミスを犯した序盤セクションを詰めてコンマ5程度のアップを目標に据えて競技スタートを迎えました。 パドックからタイムだけを聞いていると前半ゼッケンはどちらかというとタイムダウンが目立ちます。 そんな中、1本目PTで沈んでいた地元の藤田選手が81.568をマークし浮上! むっちー武藤&朝山君はタイムダウンに終わり、出淵君が約1秒アップの80.849で武藤君に肉薄したところで小田君の番。 今度はちゃんと小田君の通過を見送った所で私のスタートの番になりました。 1本目同様慎重にスタートし、すぐに2速にアップ、右の縁石の角をかすめるラインに向かって切り込みます! 今度はリアも落ち着きいい感じでクリア!3速にあげて間もなくブレーキング!! が、突っ込みすぎた!! 一瞬ペダルを踏み損ねてフロントロックしラインを大きく外して外へはらんだ〜(苦笑) 慌ててローに落とし、間髪居れずに踏みなおしたが当然良い位置には戻れず、次の左コーナー の進入ラインにも影響し、悪影響が広がって大きなロスになってしまった・・・ そこでダウン傾向の路面も考えて”相当攻めて当てないとタイムアップは無い”と判断し、急遽その後は 1本目より積極的なスピードで車を振って攻める方針に切り替えて徹底的に走りました! 下りの短絡路横断ではかなり危険な速度でS字を書いて思い切り縁石に乗るなど結構頑張って各コーナーをクリア!そしてゴール!! ”タイムは80.84でタイムダウン!!”の声を聞く・・・ やはり最初のロスが全てでその後の攻めはいい所も有ればその逆も有り、という感じでトータルは1本目と同じ位だったようです。(苦笑) この間に小田君は見事完走し80.395を叩き出しノータイムの苦境から2番手に割って入って居ました。 追い込まれた状態からの復活は流石ベテランのの貫禄と言った所でしょうか・・・ しかし何とか私は追撃を逃れ、昨年同様1本目のタイムで逃げ切り優勝する事が出来ました。 又私だけでなく今回一緒に泊まって頑張った(遊んだ?)むっちー武藤君も初の表彰台、朝山君も6位に入賞しほんと良かったと思います。 久光と緒方君には次回頑張ってもらいましょう! |
(写真左:喜びを箱乗りで表す?武藤君、次までには車を綺麗にしたいね(笑)) (写真右:うちひしがれる久光、出身地北海道で錦を飾ってくれい!) |
A−1決勝タイム(敬称略) 1位 矢島融 79.723(関東DL) 2位 小田雅史 80.395(中国YH) 3位 武藤功二 80.831(中部YH) 4位 出淵正生 80.849(中国YH) 5位 西田竜冶 81.270(関東YH) 6位 朝山崇 81.318(中部YH) A−2では後半ゼッケンが突然の降雨でタイムアップの機会を奪われて概ね1本目のタイムが決勝タイムとなりました。 結果中部の鰐部さんが初優勝!3位にはいつもお世話になってる荻野君とDL勢が大活躍でした。 しかしながら肝心の瀬戸は1本目にPTを犯して8位相当のタイムをフイにしてしまったので17位と残念な結果に終わりました。 昨年ポイントゲットの砂川で初の表彰台、あるいは優勝に期待しましょう! |
(写真:悔しい瀬戸!しかしそれより下のイイケンは満足という・・・何故だ?(苦笑)) |
A−2決勝タイム(敬称略) 1位 鰐部光二 78.547(中部DL) 2位 鈴木正英 78.650(関西TY) 3位 荻野文仁 78.708(中部DL) 4位 松岡和之 78.743(中国BS) 5位 斎藤邦夫 79.233(関東YH) 6位 鈴木裕介 79.333(中部DL) ・ ・ 17位 瀬戸伸幸 80.363 (関東DL) 18位 西川純一 80.506 (関西DL) 21位 飯島賢治 80.625 (関東BS) 又C−1ではMrスターレット近藤選手が四国の八塚さんを抑え見事に地元で優勝! 公開でエンジン不調に悩んだ小倉さんも2本目の悪コンディションでのタイムで7位に入り実力をアピール。 A−4で9位に入った大槻さんと共にピットイン勢もきっちりポイントを積みました。 小倉さんはもういつでも勝てそうな感じなので次戦が楽しみです。 C−2ではキャリーブーンシビックを駆る名手榎戸さんが久々のタマダを見事3位表彰台で飾りました。 こちらもそろそろ優勝が近そうです。 A−1クラス・第4戦迄のポイント(敬称略) 1位 矢島融 (関東DL) 62点 (1位*3 9位*1) 2位 小田雅史 (中国YH) 41点 (1位*1 2位*1 7位*1 9位*2) 3位 西田竜二 (関東YH) 35点 (2位*1 3位*1 5位*1) 4位 武藤功二 (中部YH) 33点 (3位*1 4位*1 5位*1 8位*1) 5位 梶浦善孝 (中部YH) 30点 (2位*2) 6位 喜多治人 (関西TY) 24点 (3位*1 5位*1 8位*1 10位*1) 6位 朝山崇 (中部YH) 24点 (4位*1 5位*1 6位*1) 今後の展開予想 上位陣の地元ツアーともいえる開幕から第四戦までを消化して何とかトップに立ち、私的には一安心と言った所です。 つづく北海道は特に誰に地の利がある訳では無いし、初めてでも割と走りやすいコースだと思うのでどうなるのか予想は難しいですね・・・ なので北海道・九州と不参加が続く予定の梶浦君を除くポジション争いはどうなるのか全く先が読めません。 昨年は深いターンが多い中低速メインのコース、一昨年は高速レイアウト中心だったのでコースの設定が明暗を分けるかもしれません。 いずれにしても中部勢・キャリーブーン勢・ピットイン勢等、初の北海道組を含め、近年の北海道ラウンドには無かった参加台数に なりそうなので単純に楽しみなイベントになりそうです。 皆様もお楽しみにご注目ください。 ■A−1ドライバー紹介(中国編)■ ちょっと取材不足ですが軽くご紹介したいと思います。 小田雅史選手(岡山) ファイテックスカラーのGA2シティを駆る現在のA−1クラスではベテランと言えるキャリアを持つライバルYHゴムのA−1のエースドライバーです。 昨年までは一部で”公開練習男”の異名を取っていましたが?今年は名阪で初優勝を果たしました。 今最も怖い存在ですが本人はとても愉快で気のいいドライバーです。 |
(写真:今回は逆境からの2位ゲット!奥さん同行だと結果がいいみたいね(笑)) |
出淵正生選手(広島) 10数年のジムカーナキャリアの殆どをタマダで過ごしたという純粋なスペシャリストながら昨年は九州でも結果を残すなど実力の有るドライバーです。 たまにしかお目にかからないので詳しいことは知りませんが話をすると”純朴でとても良い人”という感じを受けました。 是非又一緒に走りたいですがお手柔らかにお願いしたいもんですハイ。(笑) |
(写真:”ちょっと残念”を表すポーズで決めてもらいました、又九州で頑張りましょう!) |
和田竜博選手(広島) 2000年チャンプ、神原君のマシンを譲り受けて全日本に挑戦している方です。 今回は奥さんのご実家で取れたぶどうをいただいてしまいました、食べ物もらったからって訳じゃ有りませんがいい人です(笑) 名阪ではゼッケン1番でいきなりクラッシュするほどの激走ぶりは一見の価値有りでしょう。 (すいませんが写真を撮り忘れました) |
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