・スポンサーサイトもご覧ください。

全日本ジムカーナ選手権第8戦

記 矢島 融


こんにちは!やじまです。

今回は全日本選手権第8戦の関越のレポートです。 伊那で開幕6連勝を決め、同時にタイトルも確定しましたか九州で遂に破れ、 関越ラウンドを迎えたわけです。
タイトルを決めたからと言ってその後にだらしない戦いをしては折角のタイトルが 色褪せてしまうので勿論必勝の心持ちで臨みました。

しかしここ関越スポーツランドは地元ながら余り好きなコースでは無いんですよ。
CRXでA−2クラスを走っていた時はミドル戦初優勝を飾るなどそれほど苦手では なかったんですがシティに換えてからは何故か相性が悪くて地区戦時代にもライバル メーカーのユーザー相手に随分苦労しました。
特に夏・・・・♪あーちちーーあーちーそれは太陽の〜 ってな感じで(苦笑)
(意味が分からない人もいるかと思います、失礼しました)

まあそんな”とらうま”?を克服するためにも頑張る気でいました。

金曜日

さてさて、お盆休みに練習は済ませたのですが、折角会社が休みなので今回も 金曜から現地入りです。
先週地区戦で走った瀬戸は今日は来ません。
怪我で会社を充分休みまくった筈のイイケンは来ましたが・・(笑)

練習コースは割と実戦で有りそうなコースでした。
参加選手もイッチャン(宮田君)、喜古君等ちゃんと上位陣が揃っています のでいい参考になりそうです。
最終ベストタイムは私が一応トップでイッチャンがコンマ15くらい落ちで 最後にシャフトを折ってしまった喜古君がコンマ6落ちくらいでした。

一応トップとは言え、殆ど横一線!気は抜けそうも有りません。

土曜日

公開練習です。
天気は良好で暑い一日になりそうです。
昨日一旦帰って体制を立て直していつもの佐藤さん・やまだビデオ隊と3人で会場入り しました。
A−1では昨日のメンバーに加えて松瀬・喜多さん・小田君ら上位陣の他、久光・富岡 ・町田のキャリーブーン勢や浦君・鎌田君・龍君らの地区戦組みも顔を揃えました。
コースは結構パイロンが多いターン中心のレイアウトで地元勢は得意な傾向のコースです 。

1本目、まづは昨日のセッティングのまま走行、最初の左コーナーでフロントがつんのめ り、ロールしながら激しいピッチングを起こしてしまい、失速、その後は外周でややオーバ ーステアが強く左コーナーで3速からスライドしてしまうがうまく合せて最小限のロスにしの いだ。
その後は普通に走り身に覚えの無いパイロンタッチを取られたものの63秒5で一応タイ ムはトップ。
2番手タイム(記録上ではトップ)は松瀬で64秒0。
2本目もピッチング&オーバーステアの傾向は変わらないが運転で少し合せてタイムを更 にコンマ3上げて63秒2のトップをマークしました。
特に最後の450度ターンが良かったです。
2位は1本目同様松瀬で63秒5でした。
暑い日が得意なライバル社の傾向を考えると今日僅差ながらも抑えた事は好材料と言えそ うです。

宿は隣町の富岡の旅館、瀬戸やイイケン、仲野君の他、鷹巣さんも一緒でした。

夜になって区間タイムを分析していると何やら主催者発表のタイムに疑問が出てきました 。
速かった選手のタイムが1秒もずれていたんです。
他の人も皆気付いていたのでビデオの誤差とかでは無く、珍しい例ですがどうやら計時ミ スだったようで身に覚えの無いPTの件も含めてちょっと不安になりました。

日曜日

天気は絶好の曇天!(笑)私にとっては好ましいコンディションです。
コースはピッチングの激しかった左コーナーが消え、スラロームターンが追加された以外 は公開と一緒。
セッティングに迷いましたが昨日の好調を念頭に置き、温度が下がった分リアタイヤのオ フセットを広げた以外はそのまま行く事にしました。
(これが後で後悔を招く結果になるとはその時は全く考えませんでした(苦笑)

1本目

いざ1本目スタート、ゼッケン1はキャリーブーンの後輩久光です。
やっぱりお約束のカウントダウンとかされてしまったのでプレッシャーの為かやや硬い感 じ。
その後は予想通り松瀬がトップに立ち、誰も更新しないまま私の番になりました。
まづはスタート!!真っ直ぐ奥まで行き左180度ターン!!
涼しいせいかタイヤが今一つ食わずややトラクションを失うがまあまあ。
続いて折返す形でスラロームに入る左180度!
先のグリップ感の無さからやや安全サイドに振ったラインで入り、周るには周ったがやはり イマイチ。
スラロームを抜けて2速で左コーナリングしながらコース半ばまで戻り、シケイン状のパ イロンを抜けて外周へ3速でアプローチ!!
3速のまま外周中盤迄思い切って踏んで入り、出口付近で2速に落とすつもりが曲がりは じめから振り出すように流れるリアが止らない。(明らかに車の動きがおかしい・・)
それでもカウンターで合せて2速に落とし、なんとかラインは繋げて右180度ターンに アプローチ。
これはぼちぼちこなして再度外周へ!
今度は右コーナーで2速で入り、抜けながら3速という感じのレイアウト。
さっきは3速でコーナリング中に減速だったけど今度は加速しっぱなしだし3速ならそれ ほどリアも暴れまいと考えて思い切ってシフトアップしたらまたもやいとも簡単に又リアが流れだし た。
速度は高いのでスライドは危険だけど3速での立上りだけに抜くとロスがでかいので何と か無理やり踏んだまま持って行こうとしたが右の場合は左と違って脱出ラインがシビアでパイロンと 土手の感覚が狭い。
この為リアが出た分車が内に向いてしまい、内側のパイロンにフェンダーを引っかけるラインになっ てしまったがタイムを残したい一心でとっさにパイロンをかわそうとしたのが運のつき。(笑)
無理に頭を外へ逃がした結果パイロンを触わる代わりにお釣で土手にまっしぐら。(苦笑)
付けて2日しか経ってないニューバンパーは無残にもボロボロになってしまいました。(おとなしくパイロン跳ねときゃよかった・・)
しかし!相手が土手だったのでコースアウトにはならず、不幸中の幸いというか後半も走る事が出来ました。
タイムは勿論トップの9秒落ちというひどいモノですが取り敢えず2本目に繋げます。

A−2では日部君がトップ、田原君が2位、斎藤さんが3位と各タイヤメーカーの関東勢がしのぎを削る中、瀬戸は11位につけて2本目にタイムアップを狙う展開です。

インターバル

セッティングに悩みました。
1本目のセットは一応練習で裏ずけの有ったものだけにそれがあんな異常な動きを見せた事は非常にショックな事でした。
リアタイヤをグリップの良いものに換えると勝負所の450度でヤバイ。
でもあんなに流れ過ぎては始めから勝負にならない。
完熟中まで悩んで基本的にタイヤは換えずにショックをやや限界の高いコーナリング重視のセットに交換する事にしました。(佐藤さんとコーダ君が手早くショックを交換してくれました。)
そしてゼッケン1が走り出してから急に日が陰ったのでタイヤも1本目より限界の高いものに換える事にしました。(佐藤さんと2人で慌てて交換)
やはりターンが不安ですがそこは得意の分野なので運転で何とかするとして前半セクションでをきっちり攻めきって稼ぐ作戦です。

2本目

前半ゼッケンを中心にタイムアップがされる中松瀬はタイムダウン、そして喜古君が1本目の松瀬のタイムに100分の4差で2位、西田さんがコンマ14差で3位につけた所で私の番となりました。
温度が上がったせいかスタートからタイヤは朝より感触がいい、ターン・左外周・右180度とうまくこなして問題の右外周、3速に入れる時にギアが引っ掛りシフトアップが遅れたがこんどはバッチリ立上がった。
その後の大きな円旋回はローを使って車速を殺さずに小さくまとめいい感じで抜けて、いよいよ最後の連続ターンセクションへ!
そこまでの感触だと最低でも2位にコンマ5のアドバンテージは取っている筈と思った。
そんな中、右180・左180と更に上手くこなして450度へ!ここで魔が差した・・一瞬思った”ちゃんと回らないと”という意識が無意味な外へのラインをとった。
すぐにその考えは誤りときずいたが時は既に遅かった。(180度と540度の距離は10数メートルしか無かったからね・・・・)
450度どいう深いターンにしては外過ぎたアプローチは見事ターンを失敗に導いた。
全くロックしなかったリアを無理やり引きずりながらどんどん車速を失いながらゴールした時はもう絶望の底でした・・・
でもアナウンサーがもったいつけた放送でタイムを読む・・・14秒!1・6・6!
”あれ?やつも確か14秒前半だからもしかして勝った?”とか思っているとつづく言葉は”なーーんと1000分の1差で惜しくも2番手〜”の声。
なんだ・・そりゃそうだろうと思う反面じゃあ余程前半が良かったのか・・なんて勿体無い事を〜〜〜!!!とショックが襲ってきました・・・
実際ターン前までは1秒くらいのアドバンテージが有ったそうで誰もが私の逆転を疑わない空気に包まれていたようで後でビデオをみるとサイド失敗の瞬間に会場中から”ああー!!”の驚きの声、タイムを読み終わったあとは大きな溜息が関越を包んでいました。
やっぱりラストゼッケンはカッコ良く勝たないと盛り上がりません・・・反省です。

という訳で間抜けな失敗で又も2位に甘んじる結果となりました。
優勝は何と松瀬!!
初優勝ですが私があんなではある意味順当といえるかも知れません。
3位は喜古君、これも僅差で1〜3位が百分の4以内に収まってしまうという希に見る接戦となりました。(計時は平気だったのだろうか?(苦笑))

あとキャリーブーン勢は全日本2度目の久光が7位、初出場の富岡が9位と健闘!
ピットイン茨城の浦御前も初出場を何と5位入賞、中部の緒方君も初会場ながら6位に入賞するなどフレッシュなリザルトとなりました。

A−2は結局日部君がトップ、田原君が2位は変わらないものの3位には腕には定評の有るミラージュ使いの鈴木正英選手が見事滑り込み、以下津川さん斎藤さん多田さんと続きました。
ポイント展開も混沌とした様相を呈して来ました。
瀬戸はコンマ4程タイムアップを図るも順位は4つ落として15位となり地元でやや悔しい結果。
この悔しさは鈴鹿で晴らして貰いましょう!
イイケンは18位、注目の?16ちゃは仲野君がゲットした。(笑)

A-1クラス 参加台数 17台

順位No.ドライバー名 地域 車名・型式 1stトライP 2ndトライPベストタイム
1 7 松瀬篤弘 東京 ADVANオメガCBシティGA2 1'14.165£ 1'14.185£ 1'14.165
2 17 矢島融 神奈川 DLRラインBRIGシティCBGA2 1'23.711£ 1'14.166£ 1'14.166
3 14 喜古寛之 福島 DLスノコWMササキシティAWGA2 1'15.077£ 1'14.203£ 1'14.203
4 13 西田竜治 東京 ダンパーシステムズSPMシティGA2 1'14.636£ 1'14.310£ 1'14.310
5 6 浦裕之 栃木 ピットインPBRアドバンシティGA2 1'20.2941 1'15.223£ 1'15.223
6 10 緒方崇之 愛知 アドバン関モータ大同工大シティGA2 1'16.416£ 1'15.353£ 1'15.353
7 1 久光伊史 埼玉 ADVANキャリーブーンシティGA2 1'16.721£ 1'15.479£ 1'15.479
8 16 宮田一太郎 滋賀 DLレイズWmスピードMシティGA2 1'15.578£ 1'15.547£ 1'15.547
9 4 富岡誠 埼玉 CB尾川ダンパSコロラドシティGA2 1'16.921£ 1'15.561£ 1'15.561
10 5 八木かつこ 大阪 TYレイズMOTUL猫女シティGA2 1'16.690£ 1'15.695£ 1'15.695
11 12 小田雅史 岡山 YH森本FIGHTEXシティGA2 1'20.803 1 1'15.741£ 1'15.741
12 9 宮沢謹次 山梨 ルイADVAN AZURシティGA2 1'15.908£ MC£ 1'15.908
13 11 龍克哉 栃木 WmアドバンTMワークスシティGA2 1'16.239£ 1'16.115£ 1'16.115
14 2 平出勝俊 長野 PitinアドバンCOシティGA2 MC£ 1'16.342£ 1'16.342
15 15 喜多治人 京都 TYスイフトSPMルドラシティGA2 1'16.431£ 1'16.836£ 1'16.431
16 3 町田浩一 東京 キャリブーンYTスタイルシティGA2 1'17.288£ 1'22.7681 1'17.288
17 8 鎌田敬司 茨城 ピットイン☆PBR☆ストーリアM101S 1'25.520 1 1'24.9181 1'24.918

A-2クラス 参加台数 35台
順位No.ドライバー名地域 車名型式 1stトライP 2ndトライP ベストタイム

1 54 日部利晃 東京 BPバービスムーブBSシビックEK9 1'11.964£ 1'11.905£ 1'11.905
2 53 田原憲 埼玉 DLクスコノアハートシビックEK9 1'12.208£ 1'12.218£ 1'12.208
3 50 鈴木正英 滋賀 TYテインATSミラージュFACJ4A 1'13.067£ 1'12.268£ 1'12.268
4 55 津川信次 愛知 DL☆ワコーズ☆URGシビックEK9 1'13.776£ 1'12.621£ 1'12.621
5 52 斉藤邦夫 群馬 クスコADVANシビックEK9 1'12.774£ 1'12.914£ 1'12.774
6 51 多田安男 京都 AxisBSワコーズBシビックEK9 1'17.8401 1'12.900£ 1'12.900


15 43 瀬戸伸幸 埼玉 DLダンパS・SPMシビックEK9 1'14.102£ 1'13.750£ 1'13.750
16 41 仲野大二 東京 シビックEG6 1'14.420£ 1'13.801£ 1'13.801
17 40 西森顕 栃木 BSレイズWM無限シビックBPEK9 1'13.824£ 1'13.921£ 1'13.824
18 38 飯島賢治 東京 BS和光植村エナペタルシビックEK9 1'34.0444 1'13.931£ 1'13.931

A−1クラスポイント(第8戦関越ラウンド終了時点:敬称略)

1.矢島融 (DL:関東) :150(有効135)(1位*6、2位*2)
2.喜古寛之 (DL:東北) : 89(有効 87)(1位*1、2位*1、3位 *3、4位*1、6位*1、9位*1)
3.松瀬篤弘 (YH:関東) : 76 (1位*1、2位*1、3位 *2、4位*1、7位*1、8位*1)
4.宮田一太郎(DL:関西) : 50(有効 47)(2位*1、3位*1、6位 *1、7位*2、8位*3)
5.西田竜治 (YH他:関東): 47 (4位*2、5位*2、6位 *1、7位*1、10位*1、NP*1)
6.小田雅史 (YH:中国) : 46 (3位*1、4位*1、5位 *1、6位*2、7位*1、NP*1)
7.喜多治人 (TY:関西) : 43 (2位*1、4位*1、6位 *2、7位*1、9位*1,NP*1)

今後の予想(これも敬称略させていただきます)

シリーズの戦いは喜古vs松瀬の2位争い、宮田・西田・小田・喜多の4位争いという 構図になって来ました。
松瀬と喜古の差は実質3位一回分喜古のリードなので後半戦の喜古の安定感を考える と松瀬は2戦共悪くても3位以上の位置で喜古の上に立つ必要が有るでしょう。
又、鈴鹿・アローザにスポット参戦してくる中部勢も当然押えなければなりません。 とは言え松瀬も中部は去年迄居た立派な地元!!
特にアローザには自信があるようですし、(特に山の中のアローザでは)女心となんと やらという季節柄、悪天気の追い風の可能性もあるでしょう。
そう考えると既に実質互角の状況と言えるかも知れません。

4位争いは4人とも二桁ポイントが2回ずつしかないという得点構成から見てどちらか でもう一発当てたもんがちという事になるかも知れません。
鈴鹿で速い喜多さんは丸々得点を積める強みも有るので一気に4位に上がる事も充分 有り得そうです。
どちらもどうなるか予想が難しい面白い勝負です。

まあ人の事はともかく、私も早く満点を決められるように鈴鹿もアローザも頑張ります 〜!

やじまくん、せとくん、行くつもりだったのにごめんなさい
レポートよーく伝わりましたよ、関越だからかな?...よくあるパターンですよね (^^;(太田)



リザルトはここをクリック
ホームページ<ジムカーナの競技会結果>にリンクします

トップページに戻る][BBBに戻る