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全日本ジムカーナ選手権第１戦

記　矢島　融


さてさてこんにちは、久々の参戦記です。

３月２４・２５の両日、ついに２００１年全日本ジムカーナ選手権の幕が切って落されま した。
会場は浅間台、主催はエントリー費と賞金のギャップで有名ないつものクラブです。

私にとってはフル参戦２年目、最多得点で３位という”捨てポイントキング”とも言える やや悔しい結果となった去年の雪辱を晴らし、念願のタイトル獲得を目指す上で絶対負け られない地元での緒戦です。

瀬戸も勿論ですが今年は中部から戻ってきた弟子の松瀬も共にＡ−１に参戦しました。

事前に水曜に最終調整を済ませた私と松瀬はサービスしてくれる幸田君・山田さん・富岡 君 夫妻と共に土曜の公開練習から参加。
又水曜朝に不幸にも居眠り運転の車にぶつけられて車をなくしてしまった瀬戸は仲野選手 からレンタルされたマシンなので予定を変えて金曜から現地入りし調整、レンタルながら なかなか好調だった様です。

イベントとしては今回は去年より全体的にはエントリーが減っており、Ａ車両４クラスで 丁度１００台位とやや寂しい気がします。
”地元のチャレンジャー”と言った層が居ないんですよ、あまり。
やっぱりエントリー費が高すぎが一番の原因だと思われます。
（これって関東だけの傾向なんですよ、主催者も考えてくれないとね・・）

とは言え、各クラスシリーズを追うトップドライバーは揃っているので去年まで同様 の見ごたえの有る勝負が繰り広げられる事でしょう。

さて、そんな中、併設のフレッシュマンの後に好天の下Ａ−１クラスの公開練習が始りま した。
私も水曜に見極めたセッティングを基に車を調整してから、まづはトップバッター、松瀬 の走りをコース脇から見ました。
各コーナーともなかなか良い感じでクリア！大きなミスもなく、中間＆ゴールタイム共 フレッシュマンの総合ベストをまづは大きく更新してゴールです。
私はラストゼッケンの出走なのでその後車で待機、９８＆９９東北チャンプ＆ＤＬの同僚 の喜古選手が松瀬のタイムを更新したところで順番となりました。
まづは奥まで一直線！深めにクリップを取ってブレーキングでリアを流してそのまま右外 周、 いい感じで２＆３速の高速スラロームに進入してクリアしました。
（入りでちょっと頭が逃げ過ぎたけどうまくリアが出たので車速が乗ってていい感じです ）
そして又スタートの近くのパイロンまでまっすぐ戻りターン、ここはブレーキング勝負で す
が変えたばかりのパッドに慣れきれずにＦロックしてやや長い制動になってしまいました が まあぼちぼちクリア、と思ったら一瞬立ち上がりでぎくしゃくしてへんな動き。
何か壊れてる？？とちょっと不安が頭をよぎりましたが考えても仕方ないのでそのまま島 と バスストップを使って左、右とＳ字を描いて大きな右旋回、ここは多くの選手が前半の Ｓ字
を２速のまま走るなか、最初のＳ字の振替えしを使って３速のままほぼ全開のスライド走 行、 なかなか決まりましたよ（笑）
そのまま３速で島を横切って折り返し中間計測をクリア！！・・・でエンジンストップ ・・・ガス欠でした。（失笑）
中間はベストをコンマ５更新したもののその後はリズムを崩してトップの４秒落ちでゴ ール しました・・・
でもまあ足のセッティング、攻略法のチェックとしては十分なモノを得る事が出来ました 。 （しかしガソリンは半分以上いれて有るのに何でだ・・・）

結果は今回からＤＬの全日本サポートメンバー入りした喜古君が幸先良くトップ！ 続いてなんと松瀬！！
何とも明日が楽しみな結果になりました。（あ、私？私は１４位です。（苦笑））

Ａ−２の方は瀬戸が７位、イイケンが６位とまづまづのポジションにつけ、明日に期待を 残し、公開練習終了です。

噂では取り敢えず天気予報も明日は雨は無さそうとの事、安心してホテルに戻りました。
ホテルの駐車場へいくとそこはなさがらラリーのサービスの様な状態で沢山のエントラン ト が車の整備に精をだしていました。
うちのはフロントのサイドスリップだけチェックしておしまい。
特に問題有りませんでした。

そして、例によって焼肉へ・・これが一番楽しみなひとときです。（笑）

２時間位経って戻って来るとまだせっせと整備してる人が居ました。
特に不調気味の新型インプレッサ勢は少しでもセッティングを進めようと必死の様でした 。
うちの方はというとあとはビデオ見てお勉強、攻めかたの誤りを一ヶ所発見し、０時頃に 寝ました。
あとは本番できっちり攻めきるだけ！かな？・・・

日曜（決勝日）

朝５：００に目覚めてカーテンを開けるとどんより曇っていました。
ＴＶをつけると”千葉県は午前中後半から雨”と、とんでもない予報にビックリ。
”なにーーーーー！”とか一人でつぶやきながら１本勝負の覚悟をを決めました・・
（朝からウエットになる危険もあるのでそれすら希望的観測では有りますが（笑））
ホテルから会場まではブレーキタッチに慣れるように感触を確かめながら走行、 しかしやっぱりＦロックしやすい・・やや不安です。

入り口で横溝さんと合流、そして６：３０に会場入り、入場後、そのまま車検をすま せてパドックに行きました。
今日も富岡夫妻が帰ったものの横溝さんに加えてキャリーブーンの社長も来てくれて サービス体制も更に万全です。
参加確認等済ませて車はみんなにお願いしてすぐに完熟歩行です。
昨晩発見した攻めかたの誤った箇所を中心に歩きます。
一ヶ所だけが”やっぱりローか、いやいや２速か・・・・”といまいち結論が出ないので ”とにかくシフトアップして目一杯の車速で来るだけ来てキツければロー、楽なら２速” と決めました。（それは決まってねーって言うんだって話も有りますが（笑））

１本目

さてさて！いよいよＡ１の走行時間がやって来ました。
今日も昨日同様サービスの幸田君に車の回送を任せて松瀬の走りをみました。
昨日同様良い走りでは有りましたがちょっとだけ甘い部分も感じました。
タイムは昨日よりコンマ５位落ちて７８秒７でした。
路面の悪化かあるいはやはり見た目の通りやや顔を見せた甘さの結果なのか分かりません が まづは昨日同様いいターゲットタイムです。

わたしはＲの空気圧を直前まで迷っていたんですが１本勝負の可能性と路温の 低下を踏まえて前日よりやや安定方向を狙い、低めに調整する事にしました。

その後９９関東チャンプの西田選手が松瀬に千分の９迄肉薄、そして遂に喜古君・喜多さ んと 上位陣２人が松瀬のタイムを更新したところで私の出番となりました。

まづはスタートして奥まで行って１コーナー。
ここは昨日より更に車速を乗せてアプローチし、ブレーキングでリアを流しつつ 高速スラロームへピッタリアプローチ！（ばっちりだ！(^-^)）
アプローチが良かったのでスラローム途中で３速にアップし、スタンド前のターンにアプ ローチ！
ここはＦロックを警戒しながらも概ね攻めきってターン！
次は島を引っかけてバスストップへ！
昨日同様積極的に３速迄あげて良いスピードでバスストップへ進入！
Ｓ字の反動でドリフトーーーーーーーーの筈がリズムが崩れて振り損ねて土手に向かって ただの危険なアンダーになった！（＝危なかったまじで --;;;）
でもはらみながらも何とかコースに復帰、３速でクラッチを２つ３つ蹴り飛ばしながら昨 日の ガス欠ポイントへ！
サイド！の筈が引っ掛ってグリップみたいになってしまあったが車速が丁度良 かったのでそれなりに良い感じ。（失笑）
その後は例の迷ったポイント！とにかく３速まであげて目一杯さした。
やっぱりキツイ＝ローだ！って事でローに入れたつもりが３速で慌てて入れ直し（失笑）
２度目の失笑運転でちょっと焦ったけどその後のターン−ハイスピードブレーキング＆ 島を回し込むターンはきっちり決めてゴールへ！
タイムは６７秒６００！
２位喜多選手をコンマ５上回った。
ああ良かった、いくつかの失敗も最終的には車速だけは乗っていたのでロスも少なく済ん だ みたいだった。
雨の予報に向けてまづは一安心。

順位は

矢島 ６７．６
喜多 ６８．０
喜古 ６８．３
松瀬 ６８．７

（敬称略）となりました。

Ａ−２では田原君、津川さんが良いタイムを残しながらＰＴ、瀬戸＆イイケンも公開より やや不調でそれぞれ順位を１８位、１２位に落として苦戦していました、変わって公開が 不調だった何故か”世界の”の冠のつくＳ本選手の黄色いＥＫが５位につけました、又 得意の公開後のホームセンター通いで何か怪しげなグッズでも買ってきたのでしょうか ？（笑）

又Ｃ−１では会社の先輩小倉さんがトップをコンマ１まで追い込む快走を見せて ２位に付けました。

自分の方はビデオで反省すると全般的には悪くないが、バスストップの危険なアンダーで コンマ２〜３程度（危なかった割には意外と傷は浅かった）、Ｓ字のシフトミスで コンマ３、４落とした様なのでやや甘かったブレーキングを詰めたりしてあとコンマ ６〜８ は詰めなければいけない内容だった事が分かりました。

取り敢えず２本目に向けてＲの空気圧のアップとやや効きに不安を見せるサイドブレーキ の チェック、調整をしながらインターバルを過ごしました。

で！一通り整備が終わった頃、空からぽつりぽつりと・・予定通り来てしまいました。

２本目

完熟前に一時は嵐の様な雨が降りコースはびしょびしょ。
競技自体は１本目の結果がそのままになることは確実で９分９厘優勝が決まって の出走となりました。
しかし今回の結果には関係ないものの、次回以降の戦いにつなげる為にも雨も あまりひどいタイムを残す訳には行かないので次の名阪に使う予定の新品タイヤを 皮剥きを兼ねて使うことにしました。

まづは松瀬をみます、浅間台にしては相当異例なくらい食ってる様に見えますが ゴール前の２箇所のターン部分だけは特別滑りやすい様でそこで大きくロスを していました。

で、私は”よしよし！”と、参考にして攻めかたを調整しました。（悪いな松！（笑）） しかしいざ走りだすと１コーナーでいきなりロック！
見た目ほどは食ってませんでした（苦笑）
でもライン的にはぼちぼちオッケイで結果オーライ。
その先も何回も一瞬Ｆロックしながら結構がんばってはリカバリー、頑張ってはリカバリ ー を繰り返しながらこなして、最後の滑りやすい所だけは相応に押えてふらついて土手にぶ つ かりそうになりながらもゴール！
”トップタイムー！でもパイロンタッチ”のアナウンスが聞こえた。 （奥のターンで引っかけてました。）
しかしウエットでもタイムが出せる事がアピール出来たので十分納得です。 （ふらつきながらも頑張った充実感もあったし）

その後、雨も上がりましたが最後まで路面は乾かず、各クラスとも１本目の順位で 結果が成立してしまいました。
瀬戸もイイケンも残念でしたが次回の名阪でそのウップンを一気に晴らしてくれる事でし ょう。
特にイイケンは次もチャックを開けたままなら吉？（笑）

私も去年の富士・鈴鹿・そして今回と来た連勝を守るべく頑張りますので 御注目下さい！！

をを！１本目スペシャリスト健在って感じですね？公開練習のレポ心配でしたが．．．
雨にも速いのは．．．もう向かうトコ敵なし！ったところでしょうか？
瀬戸くんもイイケンもまた２戦、楽しみにしてます（太田）

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