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全日本ジムカーナ選手権第6戦

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記 矢島 融

photo こんにちは!やじまです。

今回は2004年全日本ジムカーナ選手権第6戦、サホロラウンドです。
早いものでまだ6月だというのに既に5戦を消化し、既に後半戦になります。
前回の美祢でめでたく2勝目を挙げた私は気分も乗って参戦!と行きたい所ですが 今回は全然いける気がしてませんでした・・・・
(某超有力選手が走りこんでいるので”一体何秒ちぎられるのか!?”と心配し ていた次第(苦笑))
会場のサホロサーキットは北海道の中心から少し南東方向、有名な観光地の富良野と 帯広を結ぶ狩勝峠の麓にあるコースです。
サーキットにしては道幅が狭く、路面は荒れていてアップダウンも激しいという事前情報が有りましたが殆どの人が初めての走行となるコースなのでどうなる事やら・・・・

とりあえず移動です。

例によって終業後にどたばたと支度を整えてから埼玉に移動。
一眠りしてから深夜2時に新潟に向けて出発!!
えっちらおっちら下道を進み朝の8時前には新潟に到着しました。
新潟では噂の北朝鮮の船の出航を見届けてから乗船しました。
船はいつもの小樽行き。
瀬戸・イイケン・中部の荻野選手(S2000:N3)と個室を取ってまづは のんびり船旅です。
他にも田原選手・斎藤選手・柴田選手・大槻さん等など関東の選手の多くが同 じ便での移動です。

北海道に上陸

20時間ほど飲んで食って喋って眠ってるうちに船はちゃんと早朝の小樽に着 きました。 (まあ当たり前ですが(笑))
今回は会場がいつもの砂川より遠いので恒例の市場の食事はやめにしてすぐに 国道5号を札幌に向かいます。
インテグラばかり4台連なってずんずん進んで札幌の吉野家で朝メシ。
更に5号をずんずん進んで国道274号(だっけかな)に入り、1車線の道を ひたすらに東へ向かいます。
夕張を過ぎ、占冠で給油、鹿に逢ったりしながらスキーリゾートのトマムを抜 けて国道38号に出ると狩勝峠を越えると目指すサホロサーキットに到着しました。
小樽から約4時間・約220キロ!既に疲れた(苦笑)

ビックリなコースレイアウト

来る前に一応の情報収集を行ったので多少アップダウンがある事は分かってい たのですが見てビックリ!? 多少有るなんてもんじゃなくて自転車が使い物にならないほどのアップダウン が何箇所も有るコースでした。 しかも殆ど全てのコーナーがブラインド・・一番上のコーナー等は見えない立 ち上がりに向かって踏まなければいけないような感じでまるで林道のようです。 更に路面は大荒れでスリコギの様です。 金曜は朝からみんなで跳ね石対策のマッドフラップ等の装着(=サホロ仕様 化?)から始まりました。

それに大問題なのがコースが全然見えないということ。
アップダウンが激しすぎてコースの殆どが物陰になってしまう上、パドックが それ程高い所には 無いのでビデオもろくすっぽ撮れず人との比較もままならないのでした。

というか観客から金とって何を見せる気なんだか・・・(私が客なら暴れます (苦笑))

金曜練習

金曜はショートカット・シケイン等は使わず、普通に午前正周り3周、午後逆 周り3周の計6周の走行でした。
始まってすぐに走ってきた佐藤さんにコメントを聞くと”面白い!”との事。 イイケン・瀬戸はボーズタイヤだけど食ってるというので準備にてこずって時 間が無くなったのでろくな 慣熟もしてなかったけどとりあえず転がしタイヤを履いたままおっかなびっく りコースインしてスタート!!
所謂1コーナーは進入で坂を登り下りこんで行く左コーナー。
そこから馬鹿に長いバックストレート、3速吹けきり付近(ファイナル低い車 は4速)から見えない下り坂に突入。
”怖ええーーーーー”と心の中で叫びながらつい早めに減速&2速に落として余 りまくりのだっさださコーナリング(苦笑)
つづいてそのまま登り坂を駆け上がって又すぐ下り!(ここが恐らくコースの 最低点)
降りきるとすぐに左・右のちょー勾配のきついS字(コークスクリューと呼ば れていた)をローで入り 途中で2速に上げて立ち上がり、今度は左のロングコーナー!(ここの途中が コースの最高点)
普通にブレーキングして入ったら途中まで結構登ってるしコーナー自体もえら く長くて慌ててアクセルを踏見直す。(またもやだっさださ・・・)
立ち上がると今度は下りながら緩いS字を描いて最終コーナーへ!
3速に入って段々きつくなる上、下っているんでつい安パイに早めに2速にダ ウンしてまた余りまくりのだっさださ・・・そしてやっとゴール・・・
一周で三度もだっさださのコーナリングをした結果は瀬戸の2秒落ち・・・
やっぱり酷い結果になるんだろうか!?と不安に陥ります(苦笑)

その後は主催者にあっちには入るなこっちには入るなと口うるさい (しかも大人しい久光が怒るほど意味不明な)
妨害を受けながらも人の走りを断片的ながらも観察し、徐々にコースにも慣れて ゆきつつ車の調整を進め、午後の逆周りでは最後の最後に換えたバネがいい感 じでついにクラスベストをマーク!
まあ何とか明るい希望を持って初日を終える事が出来ました。

宿!そしてメシ

宿は帯広駅前です・・会場から50キロ近く離れています。
これは間違いなく過去最長記録でしょう。
宿はN2クラス、というか全日本の大御所、シンジ・ツガワ選手に取っても らったホテルでした。
設備も整ってるし綺麗だし広いし割引料金だし文句無しです。
飯は皆でうろうろ街を歩いた挙句に近くの焼肉屋に入りました。
馬鹿話をしながら結構飲んで食って腹いっぱいなのに一人3000円も行かな かった。
やっぱり北海道は物価安いのかな?
(観光客向けの店は全然安くないんだけどなあ・・)

ホテルに戻ると久光の部屋に集まったがビデオが始まるやいなや疲労と酒のせ いで爆睡です。(苦笑)

公開前にまづは観光!?

公開練習は昼から走るのんびりスケジュールなので朝が暇です。
一応9時に集合&移動の予定でしたが夕べ酔ったせいか変に早く起きてしまい 7時にはすっかり目がさめてしまったので一人でプチ観光してみる事にしました。
とはいえ、ホテルに有った観光案内と地図をにらめっこすると時間的にいけそうな場所は いくらもないので帯広の北方に有る然別湖に行きました。
牧場の中の県道をひた走り、さらに山道を登る事約50分くらいで現地に着きました。 カルデラ湖なので湖といっても標高の高い場所に有るので途中の眺望は素晴らしく湖も 青く透明でなかなか綺麗な湖でした。

公開練習
photo
さて、観光はそれくらいにしてサホロに向かいました。
公開練習のコースは1コーナーは使わず、バックストレートの途中からスタートし、 2コーナーに向けて下りだす前に高速スラローム。(というかシケインという感じかな)
過ぎたら谷状に窪んだ2コーナー(左)を下って登ったところの短絡路に左折(?)進入し S字を描きつつ最終コーナー途中から逆走で登って行き、ロングコーナー・コークスクリュー と逆走で進み、坂を登りきって下りかけてすぐのシケインに右折。
シケインを折り返す形で正周りに復帰し、あとは正周りで進んで最終コーナー 終点付近から高速スラロームでゴール!という設定でした。
足は金曜の最後にぼちぼちいい線が見つかったのでとりあえずそのまま、タイ ヤも金曜に下ろした割と山の有るやつで走りました。

走りはまあまあ、足もタイヤも良好で1本目が1秒差のトップ、2本目は駄目 出しの為に換えた仕 様が予定通り駄目で極僅かながらタイムダウンして2番手でした。

公開練習参考順位(敬称略)

1矢島DC2   88.370
2西川DC2   88.389(2本目大幅UP!メッチャ僅差ですな)
3新井DC5   89.161
4中島DC2   89.550
5飯島DC5   90.280
6佐藤DC2   90.444(丸ボーズのタイヤでこのタイムはメッチャ速い!)

10・瀬戸DC2  93.794 (含PT*1) 素のタイムは4番手
15・津川EP3  98.526 (含PT*2) 素のタイムは3番手

素のタイムだとトップからコンマ5に4人と 初&ロングコースなのに結構僅差になりました。

土曜の夜

宿は金曜と一緒!合流した元A−1の仲間の朝山君(今年はビッツでN1)を 加えて6人で居酒屋へ!
人から勧められた店でここも美味しく、やはり一人3000円で済みました。
終わったら又久光の部屋に集まって断片的ながら映ったビデオを見ながら反省。 (今度はちゃんと起きてました!!)
走りは余り見えないが区間タイムは測れたのでそれなりに参考になりました。
足場の悪い撮影ポイントで頑張って撮ってくれた朝山君に感謝!!

本番

天気予報は午後から雨ですが台数的に辛うじて2トライともドライでいけそうな感じです。
朝5時半にホテルを発って現地に向かい6時半には現地に入り準備を進めました。
慣熟の始まる8時頃には日差しも強く、とても午後から降雨が有るとは思えない感じです。

コースは公開練習のコースから最初のスラローム(シケイン)を無くし、左回りだったシケイン を右回りに切り替えただけのモノでした。
ゴール前に8の字くらい置かれると思っていたのにその期待は見事にうち砕かれました。
期待の小技が設定されなかったので勝負どころはコークスクリューの上下とシケイン周り、 そして最終コーナー&高速スラロームあたりになって来たので慣熟ではそれぞ れを良く考えて歩きました。

そしていよいよ競技スタート!!
N1は公開で好調だった朝山君を斎藤さんがかわしてトップに立ちました。
N2は序盤西川君が27秒台をマークしターゲットとなります。
私は何故か体調が悪く、テンションが上がらないので両手で顔を平手打ちしまくって 無理やりテンションを上げてメットを被りました。
その後久光・中島さんが西川君に続くタイムをマークし、新井君が僅かながら西川君を ひっくり返したところで私の番となりました。

スタートはまあまあ決まってまづは3速で下る1コーナーです。
目視だとついつい早めに落としてしまうので意識して感覚より一呼吸遅らせて 引き付けてから一杯一杯の良い感じで2速にダウンして坂を登ります。
そして短絡路への左折!?ちょっとだけ進入が遠すぎてロスした気がしたけど その分立ち上がりのラインはいいとこに乗っててっぺんのロングコーナーへ!!
ロングコーナーは公開より少しだけラインを修正して小さめに回り、良い感じ に立ち上がった。
コークスクリューも良く引き付けて3から2にダウンし、ちょっと自分の感覚 より速めに入って見る。
これもオッケイ!!下りこみも良いラインに乗って一瞬ローに落とし、すぐに 2速にシフトアップして坂を登り、今度は下りきってからちょっとだけサイドを当ててシケイン進入。 立ち上がりはぼちぼち決まって再度登って降りてコークスクリュー&ロング コーナーとぼちぼちこなして回り、むづかしい最終コーナー&スラロームに進入、 やや慎重なブレーキで外目のラインからスラロームに入った、”あとは全開!” と思って踏んで行くと思ったより狭くてギリギリパイロンをかわしながらやっとゴール!!
”1分26秒6でトップタイム更新〜〜”の声を聞いて一安心。
まだ津川さんが居るので全然安心してる場合ではないのですが何故か異様に疲 労感が有ってまるで15キロくらいのSSを走った後のように抜け殻状態でパドックに戻りました。
結局津川さんは中間は新井君&私と殆ど同じでベストに近いタイムで抜けたものの最終 コーナー&スラロームでロスしたようで4番手に留まり、私の暫定トップが決まりました。

1本目の順位(敬称略)

1矢島DC2 86.605
2新井DC5 87.122 (中間ベストも惜しくも後半伸びず)
3西川DC2 87.130 (チョー僅差、とりあえず今季初ポイントは確定!?)
4津川EP3 87.175 (中間は速かったが後半伸びず、これもチョー僅差)
5中島DC2 87.397 (一家で参加の効果か久々の入賞圏)
6久光DC2 87.703 (今季最高位!!遂にノーポイント卒業か!?)
7佐藤DC2 88.196 (やや伸び悩み)

瀬戸は2番手タイムをPTで棒に振り、連続1−2のチャンスが・・・(勿体 無い・・)
イイケンは何故かタイムが伸びず下位低迷でした。
photo
”2位をパイロンで逃してシェー!の瀬戸”

インターバル

台数が少ないのでさっさとビデオを見て、しこしこタイヤのカスを落としたり キャリパーの調整をして2本目に備えていました。
慣熟歩行を津川さんらと一緒に歩いた後、N1クラスが始まり、 朝山君が攻めの走りで1本目の斎藤さんのタイムを更新、 そして斎藤さんが更にそれを更新するという白熱のバトルに感動した直後 イベントは終わってしまいました。
何故かゼッケンを無視してコースに入った車が競技中の車両と接触。
理由は定かでは有りませんがとにかくそれで競技は終了になりました。

結局N1以外のクラスは1本目のタイムを持って最終結果とする事となり私の 優勝は決まりました。
今回DL勢が好調でN2だけでなくN3(田原選手)、N4(川脇選手)、S 2(永井選手)、S3(山田選手)、 D(大沢選手)でDLドライバーが優勝を飾りました。
DLは優秀です!!皆さんも是非お買い上げいただき優勝ゲットして下さい!

帰路

フェリーの時間が迫っているのに表彰式がなかなか始まらず、終わるなり レーシングスーツ姿のまま競技車に飛び乗って一路150キロ彼方の苫小牧へ!
2時間半ほど走って出航数分前にいつもの仙台行きに飛び乗る事が出来ました。 (乗り遅れた人も多数・・・・お疲れ様でした・・・)
船内では例によって飲んで喋って楽しく過ごし、翌朝太陽照り付ける仙台に 降り立ち、早々に高速で関東へ!!
よれよれになりながらも暗くなる頃には無事に帰着しました。

往復フェリーなのに走行距離は約1500キロ!!長い遠征でした・・・

N2クラスポイント(第6戦サホロ終了時:敬称略)

1津川EP3  92p (1位*2 2位*2 3位*1 4位*1)
2矢島DC2  91p (1位*3 2位*1 4位*1 6位*1)
3新井DC5  43p (1位*1 2位*1 6位*1 10位*2)
4瀬戸DC2  41p (2位*1 3位*2 9位*1)
5佐藤DC2  25p (3位*1 5位*1 7位*1 10位*1)
6松本DC5  23p (4位*1 5位*1 8位*1 9位*1)
6佐川DC2  23p (3位*1 5位*1 8位*1)
8中島DC2  21p (4位*1 5位*1 8位*1)
9飯島DC5  19p (4位*1 5位*1 10位*1)

とりあえず有効回数を消化し、ポイント争いは3つのグループに分かれた形に なってきました。
(もちろんまだ3回も有るので入れ替わりも充分有りますけどね!)
それぞれに接戦ですが特に入賞争いは去年入賞の中島さん・佐川君・加藤さん の巻き返しも含めて一発でかいポイントをとれば一気に大躍進となるので残る3戦 目がなはせない戦いとなるでしょう。
私も昨年の4位より下になる心配は無くなったので後は上だけ見て頑張りたい と思います。

最後になりますが大半の選手が相当な無理をして休みを取り、大枚はたいて遠征 して来ている北海道ラウンドがアクシデントの為後味の悪いイベントになってしまった事 は本当に残念な事でした。
(直接被害に遭った選手、1本目に大きなミスをした選手には正に最悪のイベントになった事でしょう)
まだ1本目だけでも終わっていた事、酷い怪我をする選手が出ずに済んだ事がせめてもの救いでしょうか・・
あとは被害を受けた選手に不利益が無いように、又今後のジムカーナ・モータースポーツ 界に悪影響が及ばないように適正・迅速な後始末がされることを祈るばかりです。

さて次は一気に2000キロ南下!!真夏の九州での戦いです。
気を取り直して頑張りましょう!!

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