ランディングネットメイキング
製作検討中だったダブルハンドのバンブーロッドは製作コストのために1本作る事に時間と費用がかかり過ぎるために一時中断、ブランクよりリールシートの製作に凝ってしまいました
それならとランディングネット?峡北移転に向けランディングネット製作を開始しました
試作品作製の奮闘記として、また簡単なページを更新します

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まず、とりあえず用意したのはこれだけ
材料はフレーム用に桧3枚入りで200円ほど
グリップ用は桂の木と思ったのだが、厚みがなく貼らないとならない
試作段階だし、どうせ見栄えはしないんで安いシロ材を購入、100円ほど
ネットは市販品を購入しようとしたが、付属品が付いたキットの方が1600円ほどと安かったためにこちらを購入
いずれ手編みしないとだし
後はネットを取り付けの溝を切る祭に便利かな?と毛引きの道具は900円ほど
ネット以外は全てホームセンターで済んだ

さて、ネット製作にかかるが、何もわからないので検索してみた
参考にさせていただいたサイトは後でお礼に伺います
あと、相談いただいたあきもえさん、ありがとうございました

まず、始めから驚いたのは木は熱で曲げるのではなく水に漬けて置くらしい?
お風呂に一晩くらい漬けて置く人が多いようだが、私はタックルケールを水道管のパイプを使用しているため、さらに流用
当然、木は水に浮くために金属製のクリップで沈める
パイプは立てているため浮力が強く、まだ沈み切れないのでオモリと共に沈めた
この時使用のオモリはホイルバランスウエイト(笑)
その間にグリップをヤスリで整形する
これもまたスキーバイスがテーパーでも固定出来るため便利だった
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ここまでで使用した道具は写真にある程度
ちなみにノコと小さいヤスリは金属用
水道管とバイスは省略、後は糸ノコ、今後や型を作るなら電動が欲しいところ
ジグソーなら持っているが、今回はヤスリだけで充分だった

さて、お風呂から出た桧くんはイトも簡単に曲った(笑)
バンブーロッドと同じように綿糸で巻き付け、型はないので、ゴミ箱にて一日乾燥した

今度は接着だが、接着剤に少し悩む
出来ればバンブーロッド用が良いと思うが、高いしと
万能な接着剤は2液のエポキシだが、コルクの接着には木工用ボンドが合わせ部分が目立たく綺麗に上がるし値段も安い
ただ、水を吸うために塗装は厚塗りしないとならない
まあ、ロッドと違って塗装の厚みは機能面には問題ないので木工用ボンドを使用
乾燥と同じように接着材を着けたらバインディング
ここで慌てたのが木工用ボンドの乾燥速度、以外に早くて完全に巻き切る前に乾き始めた
後で気が付いたのだが、このボンドは速乾性だった(汗)
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一日乾燥させ、綿糸を解き、接着剤落としと研摩
バンブーロッドとは違い、角が丸くなっても気にならない
むしろ、丸く仕上げるので、随分気が楽だ
金やすりや紙やすりで接着材を落とし、整形する
グリップのシロ材では寂しいと、バンブーのリーウエイと丸竹を埋め込む事にした
しかし安い材木なので穴開けでポロポロと加工し難いかった
さて問題はスリットとネット取り付けのための穴開けだ
毛引きは思ったように使えたが、少し刃先が鋭いので砥石で幅を広げた
難しいのは穴開けである
外周の寸法から2センチ間隔で計算し、穴数を決め毛書きコンパスで印す
真直ぐに開けるため何かジグを考えたいところだが、フリーハンドで開けて行く
この場合、電動工具は一気に穴を開けるため危険
ピンバイスに1ミリ強ほどの細いドリルで手回しで開ける
正直、電動工具は必要無いと思う
私は貴金属に穴を開けるのにもバンドドリル
穴のズレはズレた方向に楕円に穴を広げ、少し太いドリルで開け直せば多少は解消される
ちなみにこの時は2ミリのドリル
またグリップ部分はかなりズレてしまい、さらにバカ穴を開けて細い丸竹を入れた
ここで使用した道具も写真参照してください
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さて、仕上げになるが塗料はバンブーで使い古しのウレタンの残り
私の塗方だが、テレピン油でかなり薄くして重ね塗りを繰返す
木は塗料を吸うので、2〜3回塗った時点で一度ペーパーで慣らしてからまた何度も重ね塗りをする
回数は濃さにも寄るが、また濃さもウレタンの状態や季節などにより感覚で変えてるので特定してはいない
特に今回は固くなったウレタンだったので、かなり薄めて数覚えてないくらい何度も重ねた
注意点は塗装の厚みにより硬化時間が異なるので、塗装の研摩は平らに慣らした後にも時間を置いてから行なう
ただ、いかにせんウレタンがよくなかったので仕上げは綺麗にはならなかった

編みは釣り人社のフライフィッシャーの記事を参照に基本の編み方でかみさんに編んでもらったので省略(笑)
編みの張り方も参照するが、困ったのがこの作業
糸は余分に染めた同じものを使う事にしたのだが
当然2本の糸が抜ける穴な訳だから、糸を強く張ると穴から抜けて来る
するとスリットの部分の逆反りしてる部分の糸はフレームに馴染まない
見本に1本くらい手編みのネットも作ってもらっておくべきだった(笑)
何か誘導するノットでも考えてフレームの中で止まるようにしたいのだが
まあ糸を2回くぐらせる事でノットのようにフレーム内で納まった

まとめとしては、型を使わずに曲げたためか、材質の問題もあり綺麗な弧にならなかったが
カーブネットの方がシンメリーでないので楽かと思う
塗装もいまいちだが、網を貼ったら、それなりには見栄えがするか?
ちなみにヒートンもシルバー925で自作したが、当然企業秘密(笑)
ロッドビルダーと飾り職人の魂も埋め込んだランディングネット
材質は良くないが、逆に材質が軽いので源流向きかも知れない

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とりあえず、一通りの工程を踏んでみたので、今度はネット用素材でカーブネットを製作する事にした
まずコンパネで型を製作する
手順は同じなので省略、接着剤を2液エポキシに変更した程度
グリップも作業の手間を省くためにカット済を使用
違うのは型を使う事だが、水しに浸したフレーム材をカット済グリップと型に沿って綿糸や太い輪ゴムなので巻き付け形を作る
網の取り付け穴は塗料で小さくなったが、今度は網が取り付け糸で抜けない範囲で穴を広げる
一番問題だったグリップの穴開けは、上手い事両側から貫通したのだが、うっかり抜けてない方向からドリルを通してしまった
結局、穴を広げて細い丸竹を通す事に
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試作品と同じように出来上がったら網とシルバー試作品のバフ仕上げヒートンを付け完成
グリップのアクセントはバンブーロッドのリーウエイを丸竹に差してカットしたもの
これもまたロッドビルダーと飾職人の魂が埋め込まれたランディングネット
しかし、このウッドへの穴開けは木の目で綺麗に真ん丸には開かない
出来れば、このリーウエイ内臓はもうやりたくないんだが...
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2作目のカーブネットはT様にてSOLD OUT!
ただし悪まで2本目と言う事ですから出来上がりはそれなりですが(^^;
でも、とても2作目とは思えない綺麗な出来栄とお誉めいただきました(^^)

お陰様で3作目のオリジナルのデザインのグリップを作る電動ノコが買えました
この場を借りてお礼を言わせていただきます
ありがとうございました!m(_ _)m
なお、3作目は9寸のストレートになります
型紙はイラストレータにてデザインしました
型紙を欲しい方はこちらの別ウインドウのPDFファイルにて保存してください

ちなみに私の製作したネットの高解像度の写真はフォトアルバムにあります
ネット及びヒートン御希望の方は私の運営する商用サイト
工房 BijoDam(別ウインドウ)の『Landing Net』にてお願いいたします m(_ _)m

新発売!同ページにて超硬溝切りカンナも製作発売開始しました!

Last up date 2008.11.3

-up date 2005.5.13 -

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